100%天然由来成分で開発
Image by: プチフィロゾフ
プチフィロゾフが、製薬会社発オーガニック&ヴィーガンブランド「ママベビー(MammaBaby)」のブランド初のスキンケア製品を11月11日に発売する。赤ちゃんの肌や敏感肌へのリスクを最小限に抑えながら、効果を叶えるための9つの天然由来成分を配合したベビーローションとベビーミルクローションを日本で開発。また不良品として破棄されていた容器の活用にも取り組む。共に150mL、税込2420円で、主要百貨店、セレクトショップなどで取り扱う。なお11月1日からママベビー公式オンラインストアで先行販売する。
スキンケアのコンセプトは「胎脂×羊水」。大人の皮脂よりも水分保持力が高い胎脂と、ミネラルが豊富に含まれている羊水がある胎内をイメージし、9つの成分は胎脂の主成分であるコレステリルエステルや、脂肪酸、セラミドなどを再現して形成した。外部からの刺激を防ぐ肌のバリア機能を整え、しっとりとなじみ長時間潤いを保つ。また石油系界面活性剤フリー、ノンシリコンなど10の無添加を採用する。
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「一般的なスキンケア製品には、大人用で約28種、子ども用で約24種類の原料が使用されているが、そこに疑問を感じていた。アトピーやアレルギーなど肌へのリスクを最小限に抑えながら、きちんと効果が期待できる成分を考えたい。購入者のためのトレーサビリティー、透明性の観点からも9つぐらいだと分かりやすい」と担当者。そのため何度も処方開発を繰り返し納得のいく成分に着地。テクスチャーの試行錯誤も含めると約3年の歳月を要したという。
加えて、「子どもたちの未来、地球の未来のために、地球が抱えている問題を本質的に解決したい」という思いから、廃棄問題がある容器にフォーカス。「品質に一切影響を及ぼさない、小さな傷や斑点がついた容器が、日本の厳格な基準で不良品として大量に破棄され続けている」ことから、ママベビーでは破棄するのではなく積極的に活用することを選択した。「この考えを業界に広げて行くことで、現在国内300社の平均13%の廃棄容器を3%まで抑えることも見据える」と語る。
また新しい容器についても、環境負荷の少ないサトウキビの搾汁から砂糖を精製した搾りかすを原料とするバイオエタノールを使ったバイオマス容器を採用。原料となる植物が生育時の光合成でCO2を吸収するため、焼却した時のCO2の総排出量を抑えることができるという。
今後は赤ちゃんを持つ親や敏感肌の人が医師などに気軽に問い合わせできるコンセルジュサービスなどのシステム化も視野に入れ、「モノを売るだけでは乱暴だと思う」と語り、ブランドと顧客が繋がる提案も行う。
ママベビーは1944年に創業したイタリアの製薬会社が手がけ、2017年に日本に上陸。プチフィロゾフ(当時はTHE TOP LAND)が輸入販売し、日本では公式オンラインストアのほか、「コスメキッチン(Cosme Kitchen)」などで展開する。昨年発売した「除菌ミストスプレー365日」から日本で企画・生産。今回のスキンケアも日本製で、今後も日本での生産を視野に入れる。なお、プチフィロゾフは今年2月にTHE TOP LANDから社名変更している。
100%天然由来成分で開発
Image by: プチフィロゾフ
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