9月8日の繊研新聞に、アメリカで複数のブランド、ストアにオーダーしたEC注文に対し、顧客ごとにまとめて、1つの梱包することによって、家庭で出るダンボールゴミを削減する配送サービスについて書かれた記事が掲載されており、興味深く読ませていただきました。
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日本でも多くの方がこの1年半、ECショッピングを増したことと思いますので、宅配業者さんが荷物を届けてくれた後のダンボールゴミの処理が面倒だったり、
リサイクルできるとは言え、毎回出るダンボールゴミの山を見て、これっていずれは問題にならないのだろうか?と感じていた方も少なくないでしょう。
筆者も正しくその一人です。
記事によれば、そのサービス「オリーブ」を立ち上げたのは、かつてWalmartに買収されて、今や同社の中で、全米小売業において最も積極的なEC関連の投資、取り組みを先導している、ジェットドットコム社の創業メンバーのおひとり。この方は、買収された後もしばらくウォルマートでも勤務されていたようです。
要はアメリカの物販ECビジネスを最も熟知した方のお一人と言ってもよい方が立ち上げたソリューション型のサービスというところも興味深いです。
このサービスの流れは以下の通りです。
顧客から「オリーブ」のサイトまたはアプリ経由で同サイトの登録ブランドに注文された商品は、
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各ブランドまたはストアの倉庫から「オリーブ」の配送センター(コンソリデーション+リサイクリングハブ)に届けられ、(現在ニュージャージー1か所、カリフォルニア州1か所)
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そこで顧客ごとに「オリーブ」専用折り畳み式再利用ボックスに詰められ、
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エリアにより、週1回または2回の決まった曜日に着くルート配送便で自宅に届けられる。
そして、要を終えたボックスは同じ翌配送曜日に家の前に出しておけば、「オリーブ」が回収して行くというものです。
ブランドから「オリーブ」のハブに届く時に使われたダンボールはオリーブ側からリサイクル業者にまとめて引き渡されて処理され
この一連のサービスに対して、オリーブ側は売り手から売上の10%を手数料として徴収するそうです。
「オリーブ」の創業はコロナ禍の20年4月、
半年で、百貨店のサクス・フィフスアベニュー、専門店のアーバンアウトフィッターズ、アディダスやアシックスのようなスポーツブランド、ヒューゴボス マイケルコース アグ などなど 100以上の百貨店、専門店、ブランドが参加するようになったとのこと。
EC拡大時代の顧客のお困りごと、環境保護意識に対するサービスですが、どこまで広がるか、興味深いですね。
利用者、利用企業が増えれば、企業負担、手数料も下がって行くかも知れません。
日本では、宅配便業者さんが進んでいるので、そんなサービスを考えてくれるかも知れません。
家庭で出るダンボールの量は遅かれ早かれ問題視されると思いますので気にとめておきましょう。
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