良品計画が、9月10日にリニューアルオープンする都市型旗艦店「MUJI 新宿」と「無印良品 新宿」の内部を公開した。現在新宿には両店舗含め4店舗あるが、MUJI 新宿は環境や社会課題解決につながるサービスや品揃えに特化し、無印良品 新宿では日用品を拡充することで個性を強めたという。
MUJI 新宿は2008年7月、無印良品 新宿は1995年4月にオープン。両店舗はともに新宿3丁目に位置し、今回で2回目の大規模リニューアルとなる。今回は両店舗それぞれに個性を持たせて一新することで差異化を図った。
ADVERTISING
「MUJI 新宿」はサステナブルな取り組みを強化
リニューアル後のMUJI 新宿は、大型家具や収納品、カフェ「Café&Meal MUJI」、家センターを地下1階に、衣服雑貨や肌着、初導入の「Found MUJI」をMB階に、「MUJI Labo」や「ReMUJI」を地上1階に、「イデー(IDÉE)」や食品の売り場を地上2階にそれぞれ展開。リニューアル前のイデーの売り場は小規模だったが、女性客の買い回りのスタート地点として入店しやすい店内環境を整えるため、1フロアに拡大した。
リニューアルを象徴する売り場となるのが、地上1階のリサイクル衣料品を販売する「ReMUJI」のスペース。現在日本国内の6店舗で常設展開しているが、MUJI 新宿が最大規模の売り場となる。「染めなおした服」(1990円 ※2900円から値下げ)は藍色やサックスブルーの淡色、墨黒色などカラーバリエーションを拡大。今まで素材や色などの面から染めに回せていなかったものは古着「洗いなおした服」(990円)として販売するほか、再販売できなかった規格外の衣服にパッチワークなどを施し再商品化した「つながる服」(3990円)の取り扱いを本格的に開始する。
バリューブックスと提携している古本の売り場は6店舗目の展開となる。他の取り扱い店舗では文庫本などを取り扱っているが、MUJI 新宿では初の試みとしてカテゴリーに特化し、アート・デザインに関する大型本などを揃えた。
また、軽微な傷や汚れで販売出来なかった家具を販売する「もったいない市」の売り場を常設した。リニューアルオープン時は、ローテーブル(19万円→5万7000円)や、冷蔵庫(3万8430円→2万6901円)、脚付きマットレスのシングルサイズ(2万9900円→2万3920円)などを用意。
不用品の回収活動では、着古した衣服や化粧水ボトルなどの空き容器のほか、ユニット棚のパーツや紙袋、古本、保冷剤(すべて無印良品製品に限る)を新たに対象に加えるなど、サステナブルな取り組みを強化する。
“くらしの基本”が揃う「無印良品 新宿」 自販機の設置も
無印良品 新宿では、地下1階に衣料品やインナーウェア、地上1階に食品、2階にヘルス&ビューティーやキッチン・掃除用品、3階にインテリアや収納用品の売り場を設けた。リニューアルを機に購入頻度の高い日用品や食品の品揃えを充実させ、中でもビューティー関連アイテム、食品、収納用品の売り場を大幅に拡大した。
入り口には化粧水やマスクなど“コンビニ感覚”で利用できるように生活必需品を陳列したほか、外には24時間利用できる無印良品の自動販売機を5台設置するなど、利便性を追求した。食品売場では日替わり弁当や冷凍食品、セルフサービスのコーヒーを導入。2フロアで展開していた衣料品・バッグの売り場は地下1階に縮小し、靴下と肌着・ホームウェアは売場面積を2倍に広げた。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境