吉岡徳仁の新作「Medallion of Light」
佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoと吉岡徳仁が、国際家具見本市ミラノサローネ2021で展開している「ディオール(DIOR)」の「THE DIOR MEDALLION CHAIR」プロジェクトで新作チェアを発表した。同プロジェクトでは18組のクリエイターが招待され、ルイ16世が使ったと伝わる「メダリオン・チェア」からインスピレーションを得た新作を展示している。
nendoの新作チェア「Chaise Medaillon 3.0」では、1800×1100mmの一枚板で厚さ3.0mmのガラス板を使用。C字型まで曲げることができる手法を新たに開発し、曲げ加工したガラス板を脚兼背もたれに採用した。ドーム状に成型した3.0mmの厚さのガラス板の座面と背もたれを透明度の高いUV接着剤とシリコンコーキング材を使って接着したことで、高い透明度や独特のしなり、柔らかさのある座り心地を実現したという。
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吉岡徳仁の新作「Medallion of Light」は364個の透明な樹脂のプレートをランダムに積層し、椅子を構成した。光のレイヤーで椅子を作ることを思い浮かべたという吉岡は「光に最も近い素材である透明な樹脂を用いて、歴史的でありながら未来的な椅子を生み出すことを考えました」とコメント。メダリオン・チェアをテーマにした新作を制作するにあたり「不規則な光を生み出す自然のように、人間の感覚を超越する偶然性を持ったものを表現したいと思いました」と語っている。
吉岡徳仁の新作「Medallion of Light」
© Yuto Kudo
Image by: Hiroshi Iwasaki
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nendoの新作チェア「Chaise Medaillon 3.0」
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