資生堂が、一部のリップ製品に採用している独自の「オイルコントロール技術」を活用し、マスクへの色移りを防ぎながら色ツヤを保つ世界初の技術を開発した。同技術は第1弾として、「マキアージュ(MAQuillAGE)」の「ドラマティックリップティント」に搭載し10月21日に発売する。
資生堂は、従来から「オイルコントロール技術」により容器の中で均一に混ざったオイルが唇に塗布する際の圧力で「ツヤの層」と「色の層」に分離し、「ツヤの層」が「色の層」をコートすることでカップなどの付着から色を守る処方の口紅を開発してきた。今回は、マスクの着用が増え、同社が理想の口紅の条件について2020年10月に実施したアンケート調査でも、上位の項目に「うるおいがある」「つやがある」に加えて「落ちにくい・二次付着しにくい」が挙る傾向にあることから、ニーズに合わせて面への接触と比較して課題があった擦れに対応する技術の開発に至ったという。
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ドラマティックリップティントには、水ベースのジェルの中に独自の成分とティント成分に加え、密着油分とコート油分を配合。塗布時にティント成分が唇を染め、2種類の油分が「コート層」と「密着層」に分かれて約5分後に表面にツヤのある滑らかな膜を形成することで、マスクへの色写りを防ぎながら、ツヤのある仕上がりを可能にした。
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新オイルコントロール技術を採用したハイブリット処方のメカニズム図
Image by: 資生堂
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塗布5分後の表面状態
Image by: 資生堂
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