エイチ・ツー・オー リテイリングの公式サイトより
阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー リテイリング(以下、H2O)グループが、関西スーパーマーケットを子会社化すると発表した。同グループは中期経営計画で食品スーパーを核とする食品事業の強化を掲げており、コロナ禍における百貨店事業の売上鈍化を背景に改革を進める。
H2Oは2016年に関西スーパーマーケットと資本提携を締結し、株式10%を保有する筆頭株主となっている。今回は株式交換により関西スーパーマーケットへの出資比率を58%に高めるほか、関西スーパーマーケットがH2Oの完全子会社であるイズミヤと阪急オアシスの食品スーパー2社を子会社化。また、関西スーパーマーケットは事業子会社を新設し、関西スーパーマーケットの事業を移管するとともに商号を関西スーパーマーケットに変更することで、最終的に食品スーパー3社が持株会社にぶら下がる組織体制を整える。2022年2月1日までに経営統合を目指す。
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H2Oは2021年3月期に純損失248億円を計上。本業の百貨店事業が売上高3478億円(前期比73.5%)、営業損益19億円の赤字(前期は115億円の黒字)に転落した一方で、食品スーパー3社の営業利益はイズミヤの非食品事業の分社化効果などにより前期から79億円増加し47億円に着地した。2022年3月期第1四半期(2021年4〜6月)においては食品事業が百貨店事業の売上高を上回った。
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