ルルレモン・アスレティカ(lululemon athletica以下、ルルレモン)が8月18日、米国のバイオテクノロジー企業ジェノマティカ(Genomatica)とパートナーシップを締結した。両社はルルレモン製品で多く採用している合成素材のナイロンに代わる植物由来のナイロンを開発し、切り替えていくという。
今回のパートナーシップでは、ジェノマティカのバイオテクノロジーと発酵技術を利用し、一般的なナイロンの製造に広く用いられている成分を植物性の糸やペレットに変換。ルルレモンのサプライチェーンと協力することでこれらの材料を用いた製品の開発につなげる。ルルレモンがサステナブルな素材を扱う企業への株式出資は初となり、ジェノマティカにとっては小売業界で最大規模の資本提携になるという。契約期間は複数年とし、出資額は明らかにされていない。
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ルルレモンのカルビン・マクドナルド(Calvin McDonald)CEOは「ジェノマティカとのパートナーシップと投資は、私たち自身、コミュニティ、地球のためにより健康的な未来を築くのに役立つ製品を作るリーダーになるという我々のコミットメントを示している」とコメントしている。
ルルレモンは、2020年10月に環境保護に対する行動指針「インパクトアジェンダ(Impact Agenda)」を発表し、2030年までに全ての製品をサステナブルな素材に切り替えることを目標に掲げている。2022年には米国のマイロ(Mylo)社が手掛けるキノコの菌糸体から製作した人工レザーを用いたヨガマットとバッグを発売する予定だ。
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