ロレアル(L'OREAL)の2021年12月期第2四半期(1〜6月)連結決算は、売上高が前年同期比16.2%増の151億9660億ユーロ(約1兆9700億円)、営業利益が同26.8%増の29億8810万ユーロ(約3800億円)、純利益が23億6800万ユーロ(前年同期は18億2300万ユーロ)で増収増益だった。中国市場が引き続き好調に推移したことに加え、カテゴリーでフレグランスのほか、北米や欧州でワクチン摂取が進み、マスクの着用義務が緩和されたことでメーキャップカテゴリーが徐々に回復。また、サロンの営業再開でプロフェッショナル向け製品が堅調だったことが後押しした。4〜6月の売上高は同33.5%増の成長で、2019年と比較しても8.4%増とコロナ以前の業績を上回る結果となった。
上半期の売上高は全地域で2桁成長となり、欧州が11.6%増、北米が13.8%増、北アジアが同23.2%増、南アジア・中東・北アフリカが同13.3%増、ラテンアメリカが同22.7%増に伸長。アジア地域においては日本や韓国が新型コロナウイルスの影響を受け続けたが、中国では高価格帯製品の人気や、618商戦で「ランコム(LANCÔME)」がTmallとJD.comでトップ3に入るなど好調で、同34.2%の成長を記録した。
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事業部別では前期、唯一前年を超えたアクティブコスメティックス事業部が、「セラヴィ(CeraVe)」や「ラロッシュポゼ(La Roche-Posay)」の更なる成長により同32%増と引き続き好調。「ランコム」や「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beauté)」、「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI beauty)」などを擁するリュクス事業部はフレグランスの成長が顕著で同24.9%増、プロフェッショナルプロダクツ事業部は「ケラスターゼ(KÉRASTASE)」が躍進したことなどから同32.6%増だった。「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」や「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX Professional Makeup)」といったメーキャップの比率が大きいコンシューマープロダクツ事業部は同1.9%増で、北米や欧州では回復に転じている。
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