伊勢丹新宿店 外観
Image by: FASHIONSNAP
伊勢丹新宿店において、7月29日から8月4日までで新型コロナウイルスに感染した勤務者が計81人確認された。本館地下1階の食品フロアをはじめ、婦人雑貨・化粧品フロアや婦人服のフロア、メンズ館、周辺ビルなどで働く従業員が感染。連日感染者が発生している本館地下1階では、洋菓子や惣菜を扱う計15ショップが営業を休止している。
三越伊勢丹の広報担当者は、伊勢丹新宿店の営業について「感染者の判明が連日続いておりますが、今後も営業は継続いたします。感染者発生の都度、保健所など行政に確認しながら、日々のモニタリングをし、営業上問題ないかどうかを判断しています。現在の感染者の状況としましては、クラスターという状況には無く、店内の環境も入店時の徹底した検温体制や、従業員一人ひとりの感染防止策の実施により、お客様に安心・安全にお買物をして頂ける環境を保っていると考えています」とコメント。適切に消毒・清掃を行った上で8月5日以降も通常通り営業する方針だという。
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都内の大型商業施設では従業員の新型コロナウイルス感染者発生が連日続いている。ルミネエスト新宿では7月21日から8月3日までで、テナント従業員や事務スタッフなど59人が新型コロナウイルスに感染。一斉消毒作業を行うため、8月4日は臨時休業となった。
一般社団法人日本ショッピングセンター協会ではこうした状況を受けて、「感染防止対策のさらなる強化について」と題した文書を掲出。「感染力が非常に強い『デルタ株』による感染拡大を考えますと、ワクチン接種の効果が出るまで当面感染状況の収束は見通せず、今後爆発的な感染拡大となった場合、国等からより強い措置が取られることが想定されます。各SCにおいては、現在の対策を総点検し、SCに係るすべての方々への感染防止対策をこれまで以上に講じてください」とコメントを発表した。入店時の顧客対応(手指消毒、接客体制、混雑時の入店制限等)や、従業員対応(従業員同士の一定距離の確保、マスク着用、黙食等)、従業員の施設内外における行動自粛の徹底など、効果的な感染抑制のための取り組みを要請している。
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