Savoir&Faire 木
Image by: エルメス
エルメス財団が、2014年からフランスで実施してきた社会貢献プログラム「スキル・アカデミー」を日本でスタートする。同プログラムは、素材に関わるスキルの伝承、拡張、普及を目的とし、初年度は「木」をテーマに一般向けの書籍の発売と、中高生及び教育者向けの秋のワークショップの2つのプログラムを用意する。
今回発売する書籍「Savoir&Faire 木」(税込2750円)は、職人や研究者が長い間かけて醸成してきたスキルに関する知識を共有するために製作。フランス語版の「Savoir&Faire : Le Bois」 から精選した8本の論文・聞き書きの邦訳に加えて、日本人著者・作家11人に依頼した寄稿とインタビューなどを合わせて編纂した。木の存在そのものや、木と共に育まれてきた技術や知恵などについて歴史社会学者や哲学者、アーティストを始めとする様々な分野の知見を横断しながら読み解いていく内容となっており、現在全国の書店で販売している。
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ワークショップでは専門家とともに、職人の技術や知恵を取り入れた体験や鑑賞を行う。今年は10月から11月にかけて、週末2日間を利用した内容の異なるプログラムを計4回開催する予定。参加者共通のウォームアップセッションの他、森の中での香りの蒸留体験や詩作、林業についての学び、楽器制作体験、街歩きの植物探索、盆栽ワークショップ、修復室での仏像解剖などを検討している。各回、定員は中学生と高校生15人で、事前申込制(応募多数の場合は抽選)となっている。また、教育に関わる大人の参加者は各回2人まで募集。詳細は、随時発表される予定だ。
■エルメス財団編「Savoir&Faire 木」
講談社選書メチエ/講談社刊
四六版変型 上製 函入/392ページ
■ワークショップ「木に学ぶ、五感で考える Wood-Life Learning」
・実施日時、応募期間、応募方法、プログラムの詳細については追って発表
Savoir&Faire 木
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