大坂なおみ選手の公式インスタグラムより
佐藤オオキが率いるデザインオフィス nendoが、東京オリンピックの聖火台のデザインを手掛けた。7月23日に開催された開会式では、プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手が聖火ランナーの最終点火者として聖火台に火を灯した。
聖火台は、当初の開閉会式演出企画チーム統括だった野村萬斎氏の「太陽の下に皆が集い、皆が平等の存在であり、皆がエネルギーを得る」といったコンセプトに基づいてデザイン。「五輪」をモチーフにした5枚のパネルが上下2段で構成された球状のデザインが特徴となっており、太陽のイメージに加えて、太陽から得られるエネルギーや生命力を表現したという。炎の燃料には次世代エネルギーとして注目される水素エネルギーを使用。復興が進む福島県内の施設で製造されたもので、水素を製造する工程において水の電気分解に必要な電力は太陽光発電で賄われている。本来、水素は燃焼時に無色透明の炎で目に見えないため、炭酸ナトリウムを使用して炎色反応によって黄色の炎を演出。薪をくべたようにゆらめく炎の動きと形状になるよう"炎のデザイン"を試みたという。
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なお、東京オリンピックの聖火リレートーチのデザインは吉岡徳仁、聖火リレーランナーのユニフォームは「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」の尾花大輔がデザイン監修を担当した。
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