リサイクル陶器の製造販売を行う「the continue.(ザコンティニュー)」が、7月より、備前焼リサイクル事業をスタートした。
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陶器はリサイクルできる素材
「the continue.」設立メンバーの牧さんは、伝統工芸備前焼のふるさと、岡山県備前市のれんが工場で働いている。
れんがや陶器などのやきものは土に還りにくく、資源はやがて枯渇する恐れがある為、生産過程で発生する廃棄れんがはリサイクルされてきた。
一方で、地域の伝統産業品である備前焼は良質な粘土が減少、生産過程では1割以上が廃棄品になっており、それらは廃棄物として海や山の処分場に埋め立てられているのだとか。
そんな埋め立てるしかないことへの違和感と“なんだか悲しい”という素直な気持ちから、陶器ごみを持ち帰り、試行錯誤を重ねた結果、再生素材ならではの魅力に出会う。これが「the continue.」の始まりで、“陶器はリサイクルできる素材であることを広めたい”との思いから今年1月に設立された。
一杯のコーヒーからやさしさを考える
また、実は備前焼には、コーヒーの味わいをまろやかに変化させるという不思議な特徴がある。
これは、伝統的に使われている天然土、無釉薬技法に由来するもので、人間の味覚はもちろん、味覚センサー試験でも味わい変化の効果があることが確認されたという。
「the continue.」では、このコーヒーという何気ない日常の中で、陶器をリサイクルすることや資源について考えられるモノを作りたいと考え、“一杯のコーヒーからやさしさを考える”をコンセプトに、リサイクル陶器ブランド「RI-CO」を立ち上げた。
陶器ごみを回収し粉砕再生した製品
「RI-CO」は、R…recycling、I…inspiration、C…continue、O…0wasteという意味。
7月から開始した「RI-CO」では、備前焼の生産過程で廃棄される陶器ごみを回収し、粉砕再生した「#再生備前シリーズ」を発売。再生素材使用率65%超、30%超と高配合で使用し、使用済商品も再生できる。
備前焼の効能に着目した、コーヒーの味がまろやかに変化するシリーズ(味覚センサー試験済)に注目だ。
同シリーズは、クラウドファンディングmakuakeにて、7月24日(土)より先行販売開始予定。
やきものの土はどこから来て、どこへ行っているのか。永くいい環境を保つには、何ができるのか。未来へ抱けるやさしさとは何なのか。コーヒーを飲みながら少しだけ、そんなことを考えてみては。
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