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Tシャツの歴史からグラフィックの種類までを解説

Tシャツの歴史からグラフィックの種類までを解説

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夏の定番ファッションアイテム、Tシャツ。各ブランドからも様々なデザインのものが毎シーズン販売されていますよね。最近はヴィンテージ風のTシャツが大人気。実はTシャツの歴史はとても深く、年代によって異なる素材やステッチなどの細かい違いがマニア心をくすぐり、世界中にヴィンテージTシャツコレクターがいるほどなんです。今回はTシャツの歴史と、特に人気の高いグラフィックTシャツについてまとめました。

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【目次】・Tシャツの歴史・グラフィックの種類・こんなにある!プリント技法

Tシャツの歴史

Tシャツは非常にアイコニックなアイテムですが、実は長い歴史の中で細かいディティールが変化してきました。元々ウール素材の制服を着用していたアメリカ海軍が、コットン素材のアンダーウェアを着用することで快適に過ごしているヨーロッパ兵の制服から着想を得て作ったコットンシャツがTシャツの原型だと言われています。長い間コットン100%でしたが、1970年代中旬からポリエステルとコットンの混紡のTシャツが登場。この時代のタグは紙のようにペラっとした素材のタグが1枚ついている「1枚タグ」と呼ばれるもので、縫製は袖や裾を1本で縫う「シングルステッチ」が主流でした。

1990年代になると、Tシャツの素材は再びコットン100%が主流になります。前半は1枚のタグをくるっとまわしてループ状にした「まわしタグ」、後半になるとタグが2枚に分けられる「2枚タグ」が登場しました。1990年代中旬になると「シングルステッチ」から袖や裾の縫い目が2本で縫われる「ダブルステッチ」に変わり、耐久性に優れたTシャツが作られるようになりました。

グラフィックの種類

ヴィンテージTシャツの中でも、その時代に流行った音楽や製品などカルチャーが色濃く反映されるグラフィックTシャツは特に人気の高いアイテム。人気アニメーションのキャラクターが描かれたキャラTシャツや、大統領候補の顔がプリントされた選挙TシャツなどグラフィックTシャツにも色々な種類がありますが、今、再注目されているデザインを人気の理由と併せて紹介します。

ロック(バンド) バンドグッズとしてライブ会場で販売されていたロック(バンド)Tシャツ。1970年代後半から作られるようになり、バンドブームが起こった1980年代に全盛期を迎えました。現役バンドのTシャツ以外は、ヴィンテージTシャツとして古着屋に並ぶイメージでしたが、最近ではアパレルブランドからも販売されたことで若者を中心に大流行。どんな音楽は知らなくてもデザインがおしゃれだからと、The Rolling StonesやNIRVANAのTシャツを着る人が急増しました。

アドバタイジング 企業の宣伝用として作られたTシャツのことを、アドバタイジングTシャツと言います。中でも人気なのはハーレーTシャツ。ロック(バンド)Tシャツと同じ1980年代に大流行しました。バイクTシャツの一種ですが、ハーレーデザインのものが圧倒的な数と人気を誇ったことからハーレーTシャツという1つのジャンルを確立。無骨でワイルドなイメージを持つハーレーダビッドソンのロゴが大きくプリントされたビッグロゴTシャツは、近年の90年代ブームの需要にマッチし、特に人気のあるデザインです。

カレッジ 「ファッション=大学に着ていく服」であるアメリカで、大学生協で販売しているTシャツを私服として着用したことから広まったカレッジTシャツ。アメカジファッションの定番アイテムでもありますね。実はカレッジTシャツの元祖はスウェットでも有名なあのChampionであることをご存知でしょうか?長い期間Championが製造していたことで、中には希少価値がついて価格が高騰しているものもあるのだとか。最近ではモード系のブランドがブランド名を大学名に見立てたオリジナルのカレッジTシャツを販売したことで再注目されました。

こんなにある!プリント技法

ここまでグラフィックTシャツの種類を紹介してきましたが、実はグラフィックTシャツに用いられているプリント技法にも様々な種類があります。プリント技法の種類によってTシャツの持つ雰囲気もがらりと変わりますよ。

ウールフェルト プリント技術が生まれる以前は、ウールフェルトを使用して文字を表現していました。フェルトを縫い付けているため細かいデザインは難しく、スポーツウェアの背番号などに採用されました。ウールフェルトの厚みによって浮き上がる立体的なデザインが魅力です。

フロッキープリント 1940年代になるとパイルと呼ばれる毛羽(フロック)を静電気で接着するフロッキープリントが登場。ウールフェルトの雰囲気はそのままに、一文字ずつ切り貼りをしていたウールフェルトには難しい大量生産を可能にしました。1960年代以降はフロックをあらかじめシート状にカットしたものを着圧する技法に進化を遂げます。

染み込みプリント 水性インクの成分の分量調整を行うことで生地にインクを染み込ませる技法。インクが染み込む過程で滲みが発生するため沢山の色を使用したり細かいデザインを表現したりするのには不向きだと言われています。一方で、着れば着るほどインクが生地に馴染み、風合いがでる人気のプリント技法でもあります。

ペンキプリント ペンキ塗料を使ったプリント技法。ペンキ特有の発色の良さから、デザインをくっきり表現できるというメリットもありますが、ペンキが固まった後に生地が伸縮することでひび割れが起こるデメリットもあります。ヴィンテージテイストが流行している今では経年劣化ならではの“アジ”としてかえって魅力になることも。

油性ラバープリント ペンキプリントのひび割れ問題を解消するために1970年頃登場したのが油性ラバープリント。Tシャツの素材によっては伸びに耐えきれずプリントの際から破れることがありますが、ペンキに比べて伸縮性があるためひび割れはほとんど発生せず、ペンキプリントよりも細かいデザインに対応できます。

油性顔料プリント 現在、最も一般的に使用されているのが油性顔料を使用したプリント技法です。ペンキやラバープリントよりもひび割れが少なく、フロッキーや沁み込みプリントよりも細かいデザインを表現できる、ハイブリッドなプリント技法です。

いかがでしたでしょうか? 今年の夏のTシャツ選びはグラフィックに込められた意味やプリント技法の違いに注目して選んでみるのも良いかもしれませんね。

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