フィラティ ビアジョーリ モデリストの公式サイトより
プラダグループとエルメネジルド ゼニアグループが、イタリアの老舗紡績メーカー「フィラティ ビアジョーリ モデリスト(Filati Biagioli Modesto)」の株式を大量取得すると発表した。プラダとゼニアはそれぞれ40%ずつ株式を取得し、ビアジョーリ一族は15%を引き続き保有。残り5%の株式は、「ロロ・ピアーナ(Loro Piana)」などでキャリアを積み、フィラティ ビアジョーリ モデリストのCEOに任命されるRenato Cotto氏に与えられる。
フィラティ ビアジョーリ モデリストは1919年に創業し、現在はカシミアをはじめとする高品質のテキスタイルを生産している。フィラティ ビアジョーリ モデリストへの出資について、プラダ最高経営責任者のパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)氏は、サプライチェーンを直接管理し、すべての生産プロセスにおいて品質を確保するとともに、フィラティ ビアジョーリ モデリストの製造面におけるノウハウと伝統を守っていくことを目的としている。また、ゼニアとの2社による買収は両グループが協力的であることを示すとし、このチームワークアプローチは「イタリアのファッション産業と製造業において期待される目標の一つ」とコメントを発表。ゼニア最高経営責任者のジルド・ゼニア(Gildo Zegna)氏も「当社のテキスタイル部門に紡績において名高い企業が加わることで、イタリアのファッション業界の素晴らしい起業家と手を組むことができ誇りに思っています」と表明した。なお、株式取得額は明らかにされていない。
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今回の出資により、ジルド・ゼニア氏がフィラティ ビアジョーリ モデリストの会長に就任し、フィラティ ビアジョーリ モデリストのオーナーであるフランカ・ビアジョーリ(Franca Biagioli)氏とパトリツィオ・ベルテッリ氏は取締役に加わる。
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