ユナイテッドアローズから、ニューノーマルなライフスタイルを提案する新ブランド「シテン(CITEN)」が2021年秋冬シーズンにデビューする。新型コロナウイルス感染症拡大によって生活様式が変わる中、手に取りやすい価格設定で日常を豊かにするためのカジュアルウェアを提案。同社のオンラインストア「ユナイテッドアローズ オンラインストア」を主販路とし、9月1日から順次販売を開始する。
シテンの立ち上げは2020年初旬から準備を進めてきたという。ディレクター兼デザイナーは、「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS green label relaxing)」で経験を積んだ秋川由梨子氏が務める。ブランド名は「視点」「支点」「始点」に由来し、「始まりの場所で要になる誰かの感情を揺さぶるようなブランドでありたい」という想いを込めた。ブランドコンセプトには「FUTURE ESSENTIALS.」を掲げ、「Well」をキーワードに素材の選定からデザイン、価格設定まで消費者に寄り添い「これからの良い服」を体現したという。使用する素材については「サステナブル素材しか使わないと明言するのではなく、規模感に合わせて、できる範囲で取り組む」(秋川氏)としている。
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「価格以上の価値の提供」を目標に、アウターは1万3990~1万5990円、トップスは3990~5990円、ボトムは5990~7990円(すべて税込)と手に取りやすい価格設定を実現。同社のブランドポートフォリオでは「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS green label relaxing)」と「コーエン(coen)」の中間に位置し、手に取りやすい価格帯で20代後半から30代前半をメインターゲットに若年層へのアプローチ強化を狙う。自社ECのほかZOZOTOWNやRakuten Fashionで展開し、デビューシーズンは「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング」の店舗などでポップアップの開催も予定している。
デビューシーズンの商品構成比はウィメンズ65%、メンズ35%で、メンズアイテムの10%をユニセックスアイテムとして展開。リサイクルポリエステル90%、ニュージーランドウール10%を使用し環境に配慮したニットをはじめ、花柄のワンピース、ユニセックスで着用できるようにサイジングを調整したトレンチコート、ダウンベスト、キルティングコートといったアイテムが揃う。
メインアイテムとなるデニムは、「ベルベルジン(BerBerJin)」の藤原裕をデニムアドバイザーに迎え、共同開発したデニムジャケットやジーンズを販売。オーガニックコットンを採用し、縫製や加工などは日本国内の工場で手掛けた。
そのほか、「ロサンゼルス アパレル(LOS ANGELES APPAREL)」とコラボレーションし、フォトグラファーの湯浅良介の写真をプリントしたTシャツを発売。ロサンゼルス アパレルが地産地消や労働環境の改善などサステナブルな取り組みを行っている企業であることから協業先に選んだという。ロサンゼルス アパレルとは春夏シーズンも継続してコラボを予定している。
雑貨では、デビューシーズンはブランド認知拡大を目的にロゴを全面に打ち出したトートバッグやエコバッグ、タンブラーなどを用意。フットウェアはオリジナルの木型を開発し、ウィメンズのショートブーツ、バレエシューズ、フラットシューズの定番アイテムとして長く使用できる3型をラインナップする。
売上目標は非公開だが、同社の主力業態の一つに成長させたい考え。ECを主軸に置きながらも今後は知名度向上を目的とした実店舗の出店も視野に入れているという。
■CITEN:公式インスタグラム
シテンの2021年秋冬コレクション
Image by: FASHIONANAP
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