「健全なアパレルグッズの販売店です」「18歳未満のお客様でも立ち入り可能」 —— 秋葉原駅から徒歩約5分、中央通りに面した雑居ビルにアパレルショップ「アキバ感電デンキ」が今年2月にオープンした。地下への階段を降りると、ピンクのネオンが光るサイバーパンクな空間が広がっている。「アキバのアングラで時代の空気に逆行し尖って変わったアパレル、バラエティショップ」と謳う同店は、そのアイテムや内装の奇抜さからSNS上で話題を集めている。サブカルチャーの街 秋葉原にアパレルショップをオープンした理由とは?担当者に話を聞いた。
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一見するとアパレルショップには見えない怪しげな雰囲気が漂う店内では、常時アパレル商品50種類以上を揃えているほか、雑貨や複製原画、ステッカーなどが並ぶ。「ANGEL」「校内写生」などを手掛けた漫画家 遊人の作品を落とし込んだアパレルをはじめ、1990年代のアダルトゲームや漫画作品をモチーフにしたオリジナルアイテムを展開し、新作は毎月入荷。このほか、大阪ミナミのバー「BAR メンヘラの壁」オーナーがプロデュースしたアパレルブランド「魔法企画」のアイテムを取り扱っている。「アキバ感電デンキ」のロゴ入りTシャツや、ホログラムをデザインの一部に配したグラフィックTシャツ、ステッカーなどが特に人気だという。
来店客は女性が6割、男性が4割。SNSを見て興味を持ったファッション好きな20代前半から、当時の作品のファンだった40〜50代まで客層は様々だ。店舗の構想は昨年のコロナ禍で思いついたものだといい、出店の背景について同店の担当者は「コロナ収束後、インバウンドが戻ってくることを見据えて何か面白いことを準備しておきたいと思った。海外の方がイメージしているような日本やオタク文化は、実際には存在しない。外国人が思い描く"間違った日本"のイメージでお店をやってみたら面白いんじゃないかと思ったのがきっかけ」と説明している。
今後の展開としてフロアの増床や新規出店を計画。今秋に2号店の出店を目指して物件を探している段階で、「例えば原宿や上野、新橋など、意外な場所にお店を出していきたい」という。また、アパレルブランドとの協業や、秋葉原に構える店舗との異業種コラボの声がけが増えていることから、新作アイテムの開発にも力を入れる。「コロナの影響でインバウンド頼みだったお店が立て続けに潰れたこともあり、秋葉原の街が段々と面白くなくなってきている。地域に密着した店と組んだり、個性を出すことで秋葉原を盛り上げていけたら」とし、地域活性化の一助を担う。
■アキバ感電デンキ
住所:東京都千代田区外神田3-14-9 第26東ビルB1F
営業時間:15:00〜20:00
電話:03-6260-7020
公式サイト
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