日本ロレアルが、「ロレアル パリ(L'Oreal Paris)」のメーキャップカテゴリーと、ネイルブランド「エッシー(essie)」の日本事業を2021年中に終了すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の状況下でポートフォリオを再構築し、経営資源を成長事業に集中していくための決断だという。
ロレアル パリは1969年に日本に上陸。「シック」や「エレガント」をキーワードに、アイシャドウやアイブロウ、リップ、ファンデーションなどを、バラエティストアやドラッグストアなどで展開してきた。近年は、2019年に日本ロレアルのロレアル パリ事業部ブランドディレクターに就任したエドゥアール・オットゥバール(Edouard Hottebart)氏の指揮下でリップカテゴリーを強化。マットタイプのリキッドリップ「ルージュシグネチャー」と、艶感が特徴のリキッドリップ「ブリリアントシグネチャー」は、独自処方による透け感のある仕上がりで支持を集めた。今後日本でメーキャップカテゴリーの新作を発売する予定は無いという。
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なお、ロレアル パリのヘアケア・ヘアカラーカテゴリーは、パンデミックの危機的状況下でも成長軌道に乗っているという。メーキャップ事業の日本撤退後も、サロン・プロフェッショナル向けの「ロレアル プロフェッショナル」事業と合わせて国内展開を継続する。
2014年から日本で販売してきたエッシーのネイルポリッシュは高発色で液切れが良く、爪のカーブにフィットするオリジナルブラシが特長。英国王室御用達としても知られており、エリザベス女王やキャサリン妃なども使用しているという。
今回撤退を発表した事業は、日本ロレアルのコンシューマー事業部に分類される。同カテゴリーでは「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」や「スリーシーイー(3CE)」を展開。昨年は「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX Professional Makeup)」が日本から撤退した。
ロレアル パリのロゴ
Image by: 日本ロレアル
エッシーのロゴ
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