■ウォルマートは13日、バーチャル試着室プラットフォームの「ジーキット(Zeekit)」の買収計画を発表した。買収額や買収が完了する時期についての詳細は不明。
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バーチャル・フィッティング・ルーム技術をアパレル販売に加えることでシームレスなショッピングを提供でき、最大40%にもなるオンラインアパレル販売の返品率を下げる。
また「フリー・アッセンブリー(Free Assembly)」等のウォルマートのプライベート・アパレル・ブランドの販促で、ファッション販売でトップに立つアマゾンに猛追する。
イスラエル発の画像認識処理アプリのジーキットはユーザーが撮影した自分の画像をアップロードすることで自由に仮想試着できる。
いわゆるドレスなどファッションアイテムを自分の画像に合わせて自由に着せ替えできるサービスだ。ジーキットは個人の身長や体型、肌の色を考慮しながら試着できる。
バーチャル試着上の画像をSNSを介して友人などにシェアできることで第三者の意見も参考にすることも可能だ。
買収後にはウォルマート・アプリにバーチャル試着の技術が統合され、将来的にはAIを生かしたレコメンデーション等、ユーザー・エクスペリエンスの向上に役立てる。
一方、パンデミック以降、ファッション販売の勢力地図は大きく様変わりしている。
スイスのUBS銀行が3月に発表した調査結果によるとアマゾンは昨年、ファッション販売売上高でウォルマートを抜き去り全米トップに立った。
巣ごもり消費でインターネット通販が加速し、ファッションもEコマース売上高が伸びているのが要因だ。
アパレル販売で覇者となったアマゾンのアパレルとフットウェアの売上高は2020年、前年から15%も増加し410億ドル(約4.5兆円)だった。UBSの試算ではウォルマートに比べて20~25%も売り上げているのだ。
アマゾンのファッション販売のシェアはアパレル全体の11~12%になり、オンライン販売に限れば34~35%にも達する。
また2021年のアマゾンのアパレル売上高は450億ドル(約4.9兆円)を超えるとの予想だ。
バーチャル試着プラットフォーム企業を買収したようにウォルマートもファッション販売のテコ入れに熱心だ。
消費者の多くがネット通販でアパレルブランドを購入するようになりファッションブランドに対する意識も変化している。
ウォルマートにはアップスケールまでいかないまでも高品質でハイファッションのプライベートブランド(PB)がある。
小売売上高で全米トップのチェーンは立ち上げたばかりのエレベイテッド自社ブランドに有名デザイナーを起用した。
ウォルマートは3月、レディ・ガガのスタイリストでファッション・デザイナーとして人気のブランドン・マクスウェル(Brandon Maxwell)氏をエレベイテッドPBのフリー・アッセンブリーとスクープのクリエイティブ・デザイナーとして起用したことを発表。
2022年春からマクスウェル氏が携わったブランドとして生まれ変わるのだ。
ウォルマートは4年前、ボノボス(Bonobos)やモドクロス(Modcloth)といったデジタルネイティブなブランドを買収し、ファッション販売で間口を広げようとしていた。
しかしオンラインオンリー・ブランドが予想に反して低迷したことで、ウォルマートはファッション戦略の軌道修正を余儀なくされた。
買収から2年後にモドクロスを売却し同じ頃、ボノボスの売却も検討していると報じられた。
その後、ウォルマートは女優のソフィア・ベルガラ氏と提携したジーンズブランド「ソフィア・ジーンズ(Sofia Jeans)」や2018年10月に買収したプラスサイズブランド「エロクイ(Eloquii)」と立ち上げた「エロクイ・エレメンツ(Eloquii Elements)」をローンチ。
2019年には閉店してしまったセレクトショップのスクープを専売ブランドとしてリローンチし、ベーシックなファッションアイテムのフリー・アッセンブリーを発表した。
ウォルマートは昨年12月、ティックトックで視聴中に買い物もできるライブストリーム・イベントを開催した時、インフルエンサーでティックトック・クリエーターがこれらのブランドを販売した。
若いクリエーターらとコラボしたショッパブル・コンテンツではエレベイテッドPBが若い世代にリーチし話題となった。
36歳のマクスウェル氏を起用することにより、新PBをミレニアムやジェネレーションZの世代にも浸透させたいのだ。
アマゾンなど競合に対してウォルマート役員は相当な危機感をもっていることが最近、明らかになっており、今後も買収等を通じてネット販売での技術革新を図っていく。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は1年前、YouTubeにアップするピアノ演奏動画の撮影を行っていました。困ったのが撮影時のファッション。7~8年前のYouTube撮影時と同じような格好をするわけにもいかず、どうしたものかと思案していました。で、色々考えてシンプルなものがいいだろうとユニクロで統一したのです。カラーは中年太りがイメージできない?様にブラック系で、できるだけ体型にフィットしたもの。結局、パンツはユニクロのウルトラ・ストレッチ・スキニーデニムにエクストラ・ファイン・メリノ・クルーネックセーターです。カメラ1台で身体の右方向から主に上半身を撮影するだけなのですが、まぁ横を向いていてもこの着こなしなら、少なくとも笑われないだろうと決めたのです。のっぺりして地味って言えば超地味な印象なのでアクセントに下着の白シャツがチラッとみえるようにも考えました。が、やっぱり冒険したくないというか...袖を上げていて腕先が見え、鍵盤の白も目立つのでファッションは地味にしました。
演奏姿勢でのバーチャル試着はさすがにまだ無理のようです。ディープフェイクもあるぐらいですから、近いうちにAIで自分の動画もバーチャル着せ替えできる時代になるのでしょうねぇ。で同時に辛口ピーコのファッションチェックもAIにして、ズタボロに言われると。
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