アシックスの公式サイトより
アシックスの2021年12月期第1四半期の連結売上高が前年同期から24.8%増収し、1065億4900万円を計上した。第1四半期で1000億円を突破したのは3年ぶり。主力のパフォーマンスランニングのカテゴリーが国内外すべての地域で増収となり、カテゴリー利益は前年同期比で約3倍に増加した。
パフォーマンスランニングでは主力の「ゲルカヤノ(GEL-KAYANO)」や「ゲルニンバス(GEL-NIMBUS)」のほか、若い世代に向けた「ブラスト(BLAST)」シリーズが好調。廣田康人代表取締役社長COOは、ランナーのレベルや機能性など、さまざまなタイプをフルラインナップで揃えていることが同社の強みとし、一人でもできるランニング商品を扱う同カテゴリーはコロナ禍でも業績への影響は少ないと見解を示した。今年4月には新作「メタスピード(METASPEED)」シリーズの販売を開始。今月開催された東京五輪のテスト大会「札幌チャレンジハーフマラソン」では自己新記録を更新して優勝したヒラリー・キプコエチ選手をはじめとする複数の上位選手が履いていたことから、今後注目が集まることが予想される。
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業績不振だった北米市場もパフォーマンスランニングが牽引し、売上高は前年同期比22.9%増の188億円となり黒字転換した。チャネル別ではコロナ禍でECの売上が86%伸長。EC化率は13.1%(前年同期は8.8%)に引き上がった。今後の課題には革靴の需要低下に伴う対応などを挙げた。
今四半期の好調を受け、2021年12月期の通期業績予想を売上高3850億〜3950億円、営業利益1150億〜1350億円、当期純利益20億〜35億円に上方修正した。
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