渡辺三津子編集長
Image by: ヴォーグ ジャパン
コンデナスト・ジャパンの雑誌「ヴォーグ ジャパン(VOGUE JAPAN)」の渡辺三津子編集長が、年内で同職を退任することが分かった。後任は未定。ヴォーグ ジャパンの前身である「VOGUE NIPPON」の編集長時代を含めて、10年以上日本版ヴォーグのトップとして手腕を振るってきた。
渡辺編集長は東京女子大学を卒業し、資生堂の企業文化誌「花椿」の編集部からキャリアをスタート。1996年に「フィガロ・ジャポン」、1997年に「エル・ジャポン」の編集部での経験を経て、2001年にVOGUE NIPPONのファッションフィーチャーディレクターに就任した。その後は同雑誌の副編集長や編集長代理を務め、2008年に編集長になった。なお、VOGUE NIPPONは2011年に現在のヴォーグ ジャパンに名称を変更している。
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編集長時代にはウェブ版の始動や、各種SNSアカウントの開設などデジタルコンテンツの強化を牽引。アワードの審査員や、「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」の川久保玲をはじめ著名デザイナーへのインタビューページで聞き手として出演するなど、世界的なファッション誌の日本版編集長として幅広く活動している。
退任は人事異動ではなく渡辺編集長本人の決断によるもので、同社の担当者は「(デジタルトランスフォーメーションなどについて)本人として『やりきった』という達成感があるとともに、今後のグローバル改革は後人に任せたいという思いがあったと聞いています」と話した。本人の意思を尊重した形での退任だという。
後任については、コンデナスト(Condé Nast)グループのチーフコンテンツオフィサー兼グローバルエディトリアルディレクターであるアナ・ウィンター(Anna Wintour)と、コンデナスト・ジャパンの北田淳社長が議論した上で決める。
渡辺三津子編集長
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