米エディー・バウアーの公式サイトより
米ブランド管理会社のオーセンティック・ブランズ・グループ(Authentic Brands Group、以下ABG)と同社が出資するスパークグループ(SPARC Group)が、シアトル発のカジュアルウェアブランド「エディー・バウアー(Eddie Bauer)」を買収すると発表した。6月1日までに買収手続きが完了する予定。取得額は明らかにされていない。エディー・バウアーはスパークグループのポートフォリオに加わり、現社長のDamien Huang氏が引き続き指揮を執る。
エディー・バウアーは1920年にアメリカ・シアトルで誕生。アメリカで初のダウンウェアを作ったことで知られる。1942年に米国空軍パイロットに「B-9ボンバージャケット」と「A-8フライトパンツ」を供給したほか、アメリカK2ヒマラヤ遠征隊や、アメリカ人初のエベレスト登頂、北極圏バフィン島探検など様々な活動をサポートしてきた。日本へは1994年に進出し、2019年に上陸25周年を迎えた。同社は2009年6月に連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請を行い、一度経営破綻したが、ゴールデンゲートキャピタル(Golden Gate Capital)が2億8600万ドル(約269億円 ※当時のレート)で買収し、傘下に収めていた。現在は米国とカナダを中心に300店舗を運営。近年はEC事業が成長しており、2020年の年間小売売上高の約半分を占めたという。
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ABGおよびスパークグループはこれまで「フォーエバー 21(FOREVER 21)」や「ブルックス ブラザーズ(Brooks Brothers)」など経営破綻した大手アパレル企業を買収してきた。エディー・バウアーを取得することで、スパークグループのブランド事業の小売売上高は年間約86億ドルに達するという。なお、エディー・バウアーの知的財産はABG社が保有する。
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