デザイナーのクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)が、「ベルルッティ(Berluti)」のアーティスティックディレクターを退任すると自身のインスタグラムで発表した。フランス現地時間4月8日に披露した「Living apart together」と題した2021年ウィンターコレクションが、クリスによるラストコレクションとなった。
クリスは2018年にハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)の後任としてベルルッティのアーティスティックディレクターに就任し、レディ・トゥ・ウェアやシューズ、レザーグッズ、アクセサリーコレクションのディレクションを手掛けた。在任中はエムエムパリス(M/M Paris)との協力による新ブランドロゴを発表したほか、メゾンの紋章を用いたパターンキャンバスの新ライン「シグネチャー キャンバス」を生み出すなど、歴史を受け継ぎながらも新たなアプローチを取り入れてきた。なお、ベルルッティの前はエディ・スリマン(Hedi Slimane)の後任として「ディオール オム(DIOR HOMME)」のアーティスティックディレクターを11年にわたり務めていた。
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クリスは退任について、「ベルルッティでの3年間は、非常に厳しいものでした。ブランドのDNA、歴史、伝統、クラフトマンシップ、ラグジュアリーを現代的かつクリエイティブな方法で再解釈することはチャレンジでしたし、新型コロナウイルスによる影響も困難なものでした。だからこそ、これまで共に奇跡を起こしてくれたクリエイティブチームに感謝したいと思います。今後の展開を楽しみにしています」とコメント。今後数週間のうちに、ベルルッティに関するいくつかのプロジェクトの仕事を完遂していくという。
ベルルッティは今後、独自のカレンダーのもとコレクションを発表していく予定。複数の海外メディアの報道によると、クリスの後任は立てず、デザインチームがブランドを手掛けるという。
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