決算説明会の様子
Image by: FASHIONSNAP
ニトリホールディングスが2021年2月期通期の業績を発表し、34期連続で増収増益を達成した。3月31日に開かれた決算説明会では、2019年にデビューしたアパレルブランド「Nプラス(N+)」についても単独売上高は非開示としながら「認知が拡大し、商品群も2年で良くなった」(似鳥昭雄会長)と振り返り、2022年2月期は5店舗を新規出店する計画を明らかにした。
Nプラスは40代以上の中高年を中心とした大人の女性をターゲットに据え、家具・インテリア用品と同様に「おしゃれで機能性に優れた商品」を手に取りやすい価格帯で提供することを目指している。現在は17店舗を展開し、ららぽーとやイオンモールといった大型商業施設にも店舗を構えている。昨年の売れ筋アイテムは羽毛入りのパンツで、5000本を売り上げた。現在はストレッチ性を備えた商品が好評だという。2021年2月期のNプラス、不動産賃貸収入および広告・宣伝事業などを含む「その他の事業」の売上高は前期比2.7%増の128億6500万円だった。
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ニトリホールディングスによると、大型のショッピングセンターよりもニトリの店内にインショップ形式で出店している店舗の方が売上が順調に推移しているという。今後は足元に人口が多いエリアへの出店を強化し、効率良く売上を伸ばしていく考え。ホームファッションの業態「デコホーム」とのコンビネーションストアを含めた店舗も実験的に出店し、多店舗展開を目指す。なお、メンズ商品の開発については視野に入れているものの、現段階で具体的な計画はないという。
■ニトリHD 2021年2月期(2020年2月21日〜2021年2月20日)連結業績
売上高:7169億円(前期比11.6%増)
粗利益高:4117億円(同16.2%増)
営業利益:1376億8700万円(同28.1%増)
経常利益:1384億2600万円(同26.4%増)
親会社株主に帰属する当期純利益:921億1400万円(同29.0%増)
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