東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式の演出企画チームを総括していたクリエイターの佐々木宏氏を総括責任者とするため「排除」されたと週刊文春が報じた問題を巡り、振付師のMIKIKO氏が自身のツイッターでコメントを発表した。MIKIKO氏は2019年に演出を指揮する執行責任者に就任していた。
演出企画チームは2018年に発表され、当初はチーフエグゼクティブクリエイティブディレクターを狂言師の野村萬斎氏が担当。MIKIKO氏をはじめ、歌手の椎名林檎氏や、映画プロデューサーで小説家の川村元気氏、クリエーティブプロデューサーの栗栖良依氏、クリエイティブディレクターの菅野薫氏、映画監督の山崎貴氏ら計8人のメンバーで構成されていた。2020年3月に新型コロナウイルス感染症拡大の影響で東京オリンピック・パラリンピックの開催延期が決定。東京2020組織委員会は、コロナ禍による社会状況の変化や簡素化などの観点から迅速かつ効率的に準備を進めるためチームを解散し、佐々木氏を4式典の総合企画・エグゼクティブクリエイティブディレクターに起用した。
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週刊文春はMIKIKO氏が突如として責任者を降ろされ、中心となって進めていた企画案が白紙になったことや、演出チームを辞任する3週間前に開会式を取り仕切る電通に現場スタッフなどへの誠実な対応を求めるメールを関係者に送信していたと報道。MIKIKO氏のコメントによると、東京オリンピック・パラリンピックが延期したことで開閉会式の準備も一時停止し、再開の際は連絡が送られるとのことだったが、延期決定から約6ヶ月後の2020年10月まで連絡がなく、電通に問い合わせたところすでに別の演出家がアサインされていたという。11月に新しい企画や演出家のもとで改めてオファーを受けたそうだが、「企画に一から関わっていない以上、責任が取れるものではありませんでした。形は変わったとしても従前の制作物で活かせる部分は有効活用すべきだと考えておりました。また、これまでの企画案に尽力してきていただいた皆様との関係で道義にも反していると感じました」と心境を説明。「世界中がコロナの恐怖と悲しみに包まれている中で開催されるオリパラのセレモニーのあり方を考えた時に、このような疑問を持ちながら参加するわけにはいかない、と悩み抜いた上で辞任の決断に至りました」とコメントを発表した。
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