生命と時間を表現した空間
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2021年3月27日(土)〜29日(月)、フラワーアーティスト井上樹(たつき)の個展「NEO PROUST」が原宿のギャラリーCLASSで開催される。
井上樹は1995年生まれ。桑沢デザイン研究所在学中よりフラワーアーティストとしての活動を始め、オリジナル作品を発表するほかファッションブランドのフラワーディレクション、イベントの空間演出、スタジオセット装花なども手掛けている。
制作の一貫したテーマとなっているのは、ただ表面的に美しいものを生み出すのではなく、見る人に特定の感情や場面を想起させる「メンタルタイムトラベル」を誘発させること。本展では脳の記憶の中枢である海馬からインスピレーションを受けた作品「KAIBA:1」をはじめとする立体作品のほか、平面作品も含んだフラワーインスタレーションを発表する。展示空間では短い寿命のなかで儚く咲く花と、金属や石膏といった人工物を融合。生命と時間という概念を象徴する表現を試みている。
井上は本展に際して
「自身の過去の記憶との対峙、そして大切な人や亡き人、様々な感情と場面で人から人へ渡っていく『花』という存在そのものの神秘さに触れていただければ幸いです」
と語っている。
作品を前にしたとき、鑑賞者が呼び起こされる感情や場面とはそれぞれどんなものだろうか。霧がかかったように薄れていた人生の記憶を覗きに訪れてみては。
※敬称略
■概要
井上樹 個展「NEO PROUST」
開催期間:2021年3月27日(土)〜29日(月)
開催場所:CLASS
住所:東京都渋谷区神宮前5-12-7 B1F
開催時間:11:00〜22:00(最終日は〜21:00予定)
>>EDITOR’S VOICE
TRUNK(HOTEL)では2021年3月31日(水)まで、フラワーコンポストのインスタレーションを展示中。美しく咲いている花が朽ち、微生物によって徐々に分解されていく姿を可視化したこのアート作品。井上樹の個展「NEO PROUST」とはまた違った花へのアプローチもチェックしてみては。
Text:Natsuno Aizawa
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