卑弥呼の公式サイトより
ダブルエーが、昨年5月に取得した卑弥呼の2021年1月期(2020年5月1日〜2021年1月31日)の業績について、売上高20億2700万円、経常利益7900万円、当期純利益7200万円に着地し、初年度で黒字化を達成したと発表した。卑弥呼はスニーカーブームやフラットシューズの流行の影響から苦戦が続いていた。
卑弥呼は1973年に創業。高品質で履き心地を追求したハイヒールなどの婦人靴を50年近く展開している。ダブルエーは新規顧客の獲得に繋がるとして、2020年5月に卑弥呼を買収。初のアウトレット業態の展開や海外初出店といった新しい試みにも取り組んだ。
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黒字転換の要因は「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けながらも、販売強化等の戦略を着実に実行したこと」とし、ECの売上も伸ばした。繊研新聞社主催の「2020年百貨店バイヤーズ賞 レディス ベストセラー賞」では靴部門で21年ぶりに1位を獲得するなど、外部評価も高かったという。今年2月には名鉄百貨店本店や三井アウトレットパークマリンピア神戸店がオープン。今月は三越銀座店や台湾・SOGO新竹店、伊勢丹浦和店に新規出店し、店舗網を拡大している。
3月23日のダブルエーの株価は一時、前日終値から325円高い3985円を付け、年初来高値を更新。卑弥呼の買収を発表した昨年3月から1700円以上株価が値上がりしており、コロナ禍でも強さを見せている。
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