テーブルウェアを見て、使って、選ぶ
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フィンランド生まれのライフスタイルブランド「イッタラ」のストア&カフェが2021年2月19日(金)、表参道駅から徒歩5分の商業施設「GEMS AOYAMA CROSS」にオープンした。ブランドにとって世界初となるカフェ併設店。オープン前から注目度の高かったお店を訪れた。
ブランドのルーツはフィンランド・イッタラ村で1881年に設立されたガラス工場。現在はガラス製品をはじめ、日常に溶け込むテーブルウェアを数多くラインナップしている。表参道に誕生したカフェでは、食事やお茶を楽しみながらそれらの使い心地を体感することができるのだ。
シナモンロール、サーモンスープ、フィンランドビールなど北欧らしいメニューが並ぶなか、オーダーしたのはフィンランドのソウルフード「カレリアパイ」(¥550)。ライ麦生地のパイでお米のポリッジ(ミルク粥)を包み、粗くつぶした卵をのせたこのメニュー。日本ではあまり馴染みがないが、一口食べてみるとその優しい味わいに心がほどけていく。ちなみにサーブされたプレートとカップは「ティーマ」というシリーズのもの。今回使ったカラー「リネン」は、表参道店オープンを記念して日本で先行販売されている(日本先行販売はとても珍しいことだそう)。
カトラリーは“モダンクラシックの逸品”と称される「チッテリオ98」シリーズ。ホールドしやすく、毎日の食卓で使いたくなる。
イッタラ表参道 ストア&カフェの空間を手掛けたのは隈研吾氏。天井には隈建築の特徴である木組みが。丸い棒状のバーチ材(白樺)が空間全体を柔らかい印象にしている。
さて、“食”からイッタラの世界を楽しんだら、お隣のショップに足を運ぶのもお忘れなく。
カフェで登場したテーブルウェア「ティーマ リネン」を発見。つい先ほど使ったばかりとあって、愛しさが倍増して見える。
ところでストアスペースで存在感を放っているのが、このガラス照明。聞けば世界中で表参道店にしか飾られていないものだそう。よく見ると、表面の不規則な凹凸が木の幹のよう…?
それもそのはず。このガラスは木製の型で作られているのだ。店内には、隈氏のデザインを形にするべくイッタラのガラス職人たちが実際に使用した木型も展示。高温で熱することですぐに真っ黒になってしまうため、わずか3回程度しか使えないのだそう。
店内にはこのお店をイメージさせる隈氏のアートも展示。
イッタラは今年で140周年。そんな節目に、ここ表参道からストア&カフェという新しい挑戦が始まった。自宅で食卓を囲むことも多くなった今、日常に彩りを与えてくれるアイテムを世に送り出すブランドの今後に期待したい。
Text:Natsuno Aizawa
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