「会議中に資料を共有するのが面倒......」と感じたことはないだろうか。コクヨ株式会社は現在、画像表示ツール「Display Direct(ディスプレイ ダイレクト)(仮称)」の概念実証を行っている。
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共有ディスプレイにまとめて表示
「Display Direct(仮称)」は、複数人で行う会議など、各人のパソコンなどの端末から「共有ディスプレイに画面投影ができる」新しい画像表示ツールだ。特許出願中の、ワイヤレスかつ非ミラーリング型の文書出力表示技術を採用したことが大きな特徴といえる。
操作は非常に簡単。資料をパソコンなどから本体に送信すると、画像ファイルとして格納され、共有ディスプレイ上に表示ができる。また、個別に送信された複数の資料は、1つの資料であるかのように時系列に統合されるため、会議終了後には一括ダウンロードできるから便利だ。
画面は専用のリモコンを使用すれば、誰でもページ送りなどの操作が可能だ。資料を共有する人がパソコン操作から解放されることで、全員参加型の議論が活性化し、チーム内のコラボレーションを促進する効果が期待できるという。
会議のメモを簡単に共有
これまでの会議では、複数人で画面共有を切り替えながら行うことが普通だった。一方で同社によると、パソコン画面の共有に伴う接続作業や操作の煩雑さにより、議論の停滞や発言者の偏りといった課題も出てきていたという。
この課題を解消するため「Display Direct(仮称)」では、表示したい資料をディスプレイに送信するだけのシンプルな設計に。会議時間の短縮や、誰もが議題に没頭し、創造的なアイデアを出しやすくなるなどの効果が期待できるという。また今回の概念実証では、「会議の場でメモを共有したい」といったシーンを想定。PFU社のパーソナルドキュメントスキャナー「ScanSnap」との連携を行うことで「デジタルとアナログを融合した新たな会議スタイル」の検証が可能となった。
同社は今後、チームの議論の活性度合いを検証するため、ユーザー視点のフィードバックが得られるよう参画パートナーを募ることを検討中だ。現在「Display Direct(仮称)」は、コクヨの働き方の実験場である「THE CAMPUS(ザ・キャンパス)」内のオープンラボに設置されており、2022年の発売を目指しているという。
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