伝統芸術の新しい表現を切り拓く
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2021年3月6日(土)まで、外苑前いちょう並木近くの画廊くにまつ青山にて、若手画家3人が参加する「如月の鼎(かなえ)展」が開催中。
銀座・岡﨑画廊で経験を積んだ國松賢一が立ち上げ、若手作家の作品を中心に取り扱う画廊くにまつ青山。今回は、日本画を原点に独自の表現を探求する阪本トクロウ、岩田壮平、田中武の3人がそれぞれ新作を2点ずつ発表している。
参加作家のうち阪本トクロウは、街の風景や身近なものの写真を自ら撮影し、それをトレースして作品を描く画家。モチーフの色や形を敏感にとらえ、均一な質感で淡々と表現する作品が美しい。また岩田壮平は、花をモチーフにした作品を数多く描いている。幼い頃より華道で培ってきた感性を生かし、背景の色から額縁に至るまでこだわり抜き、花の生命力を表現している。そして田中武は、大胆なポージングの人間や動物、モチーフの意外な組み合わせによる独創的な作品を制作してきた。自身のYouTubeチャンネルでは鉛筆や筆の音を集めたASMR動画を公開するなど、絵画にとどまらず表現の場を広げている。
本展に並ぶ作品は広く知られた「日本画」のイメージとは異なり、それぞれが独自の技法や解釈を追い求めるなかで生み出されたユニークな作品。日本伝統の芸術の新しい表現に触れてみてほしい。
※敬称略
■概要
如月の鼎(かなえ)展
開催期間:2021年2月20日(土)~3月6日(土)
開催場所:画廊くにまつ青山
住所:東京都港区南青山2-10-14 Aoyama Annex 1F
電話番号:03-3470-5200
開廊時間:12:00~19:00、土祝~18:00
休廊日:日曜
入場料:無料
>>EDITOR’S VOICE
外苑前いちょう並木沿いにある「キハチ 青山本店」は、フレンチをベースにした無国籍料理を楽しめるレストラン。テラス席もあるので、画廊でアート鑑賞をした後のランチスポットとしておすすめだ。
Text:Natsuno Aizawa
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