「CHANEL」の歴史を紐解くショートフィルムシリーズ「INSIDE CHANEL」から、最終章となる第31章「GABRIELLE CHANEL AND MUSIC(邦題:ガブリエル シャネルと音楽)」が公開された。
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ジャズが大成し、第一次大戦の記憶を塗り替えるかのように人々が音楽に身を任せていた20sのフランス。
当時オートクチュールで名を馳せていたGabrielle Chanelも例外ではなく、パリのキャバレー Boeuf sur le Toitに定期的に顔を出し、リズムと共にダンスの身体の動きに合わせるかのように解放的な洋服を製作していた。
Cocoという愛称はカフェ・ムーランにて自身が披露した流行歌「Qui qu'a'vu Coco (邦題:ココを見たのは誰?)」から来ている。
やがてGabrielleは歌手のMarthe Davelliや卓越したピアニストのMisia Sertら音楽家の友人たちと親交を深め、音楽への関心を共有するように。
作曲家たちのミューズでもあったMisiaと同様に、彼女も生涯にわたって彼らをサポートし、現代音楽の発展に貢献することでも自分の名前を刻んだ。
その中でもバレエ・リュスのために作曲した「The Firebird(邦題:火の鳥)」、「Petrushka(邦題:ペトルーシカ)」、「The Rite of Spring(邦題:春の祭典)」でパリの音楽界に名を残した作曲家 Igor Stravinskyの才能にほれ込み、「The Rite of Spring」の再演資金を援助しただけでなく、1年間にわたり別荘を創作の場として提供。
美学と芸術を共有したGabrielleとIgorは必然的に惹かれ合い、同時期にIgorはピアノ曲「The Five Fingers(邦題:五本の指)」を作曲、Gabrielleは彼女の傑作となる香水「CHANEL N°5」を生み出した。
さらに「Le Groupe des Six」と呼ばれた若い音楽家・作曲家たちによるプロジェクトへ参加し、パリ交響楽団とラ・セレナードのパトロンとして彼らの出演を後押ししたりと積極的に支援。
また聖歌やクラシック、ロックまであらゆるジャンルの音楽に興味を示し、The Beatlesを一目観るためロンドンにも赴いた。
60sには自分のファッションをストリートに持ち込む方法を熟知していた彼女らしく、音楽を鑑賞することで若い世代を魅了するスタイルを取り入れた。
1969年には、Katharine Hepburn主演のブロードウェイミュージカル「Coco」が上映。
彼女の人生とキャリアの軌跡を音楽で語ったこの作品は多くの人々を魅了した。
第31章では、Gabrielleを魅了し、彼女の生活に欠かせなかった音楽との繋がりを時代の流れとともに辿っていく。
Gabrielle Chanelの人生を紐解く、シリーズ最終章。
「CHANEL」と音楽を含む芸術の関係性は、作品の一部として現代のクリエイターたちに受け継がれている。
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