昨年6月にオープンした「スノーピークランドステーション原宿」
Image by: FASHIONSNAP
スノーピークが2月12日に発表した2020年12月期(2020年1月1日〜12月31日)の通期連結決算は、売上高が前年比17.6%増の167億6400万円、営業利益は61.6%増の14億9300万円、親会社株主に帰属する当期純利益は146.4%増の10億4800万円を計上し、大幅な増収増益を達成した。新型コロナウイルスの流行で店舗およびキャンプ場休業の動きが全国的に広がったことでダメージを受けたものの、ステイホーム期間中のアウトドアへの関心の高まりと、3密を避けたレジャーとしてのキャンプ需要の拡大が好業績の要因となった。
国内事業は新型コロナウイルスの影響から4〜5月の直営店舗と卸売店舗の売上が減少したが、緊急事態宣言下において実施したオンラインでの顧客獲得強化策が奏功し、自社ECへの誘導をスムーズに行えたことで6月以降は昨年を上回る水準にまで回復。今年から出店を加速させている体験型店舗「スノーピークランドステーション」も好評で、初の体験型施設となった「スノーピークランドステーション白馬」は週末一日のみで2500人と想定を超える来店があったという。ECの売上も順調に伸長しており、月次売上の開示をスタートした昨年7月から12月までの前年比は145〜200%前後で推移している。
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海外事業も各国で前年を上回る売上を記録。山井太会長が自ら移住し開拓を進めているアメリカ市場は、焚火関連商品の販売強化策に加え、日本で培ってきたオートキャンプの文化を米国でも広めるためのコミュニケーション強化策などが売上拡大につながったという。昨年9月には旗艦店舗を併設した北米事業の戦略拠点をポートランドに本格オープン。今後も米国事業の展開をより加速させていく考えだ。
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