伊勢丹新宿店の外観
Image by: FASHIONSNAP
三越伊勢丹ホールディングスが2021年3月期第3四半期(2020年4月1日〜12月31日)連結決算を発表した。クリスマスケーキやおせち、福袋などのオンライン予約販売が好調だったが、1回目の緊急事態宣言発出に伴う休業・時短営業に加え、年末にかけて新型コロナウイルスの感染再拡大が打撃となり、売上高は前年同期比31.2%減の6024億3500万円だった。また、2回目の緊急事態宣言発出による個人消費回復の鈍化や営業時間短縮の影響を踏まえ、昨年11月に発表した通期連結売上高予想を150億円引き下げ、8000億円(前年比28.5%減)に修正したことを併せて発表した。
主力の百貨店業ではデジタル活用を推進しており、11月にはリアル店舗と同様のショッピング体験をオンライン上で提供する「三越伊勢丹リモートショッピング」を立ち上げた。また、食品宅配の「イセタンドア(ISETAN DOOR)」や化粧品ECサイト「ミーコ(meeco)」は計画を上回り順調に推移しているという。一方で、新型コロナウイルスの影響による来店客数減少の歯止めがかからない状況が痛手となり、百貨店業単体の売上高は前年同期比31.8%減の5539億200万円、営業損失は219億300万円を計上した。
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クレジット・金融・友の会業や不動産業など百貨店以外のセグメントも減収減益となったが、物流子会社の三越伊勢丹ビジネス・サポートではEC関連の受注増加やクライアントの受託拡大、新規顧客獲得が進み、営業利益は前年を上回ったという。
グループの今四半期連結決算における営業損失は148億7000万円(4〜9月期は178億1200万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は347億5900万円(同367億8600万円)で、赤字幅が若干縮小した。通期予想の営業損失330億円、純損益450億円は据え置きとなっている。
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