「ブーフー」グループサイトより
英国のファストファッションブランド「ブーフー(boohoo)」が、英大手百貨店「デベナムズ(DEBENHAMS)」のブランドと関連する知的資産を5500万ポンド(日本円で約78億円)で買収したことを発表した。なお、今回の買収にはデベナムズの小売店や株式、金融事業は含まれていない。
デベナムズは、2019年4月に経営破綻し管財人の管理下で再建を図ったが、ロックダウンの最中である昨年4月に2度目の経営破綻に陥った。事業再編の見通しが立たないことから、イギリス国内で運営している全124店舗を閉店する方針を昨年12月に発表した。
ADVERTISING
ブーフーはイギリスのマンチェスターで2006年に創業し、オンライン専門でファストファッションを展開。スピード重視でトレンドを意識したファッションを提供する「boohoo」やメンズ業態「boohooMAN」のほか、キャットウォークショーやセレブ、インフルエンサーからインスピレーションを得た若者向けブランド「PrettyLittleThing」など現在7ブランドを運営している。ブーフーブランドは2018年に日本初上陸し、クルーズが運営するファストファッション通販の「SHOPLIST.com by CROOZ」でオンライン販売を開始したが、現在はブランドの取り扱いを終了している。2020年度(2019年4月22日〜2020年2月29日)の総売上は前年同期比44%増の12億3500万ポンド(約1760億円)を記録。今回の買収により、新たにビューティーやスポーツ、ホームウェアカテゴリーの展開を計画しているという。
デベナムズは今後、店舗で数週間営業を再開して在庫を消化し、株式等の精算が終わり次第イギリス国内の全店舗を閉鎖。オンラインサイトはブーフーが運営する。
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境