中神一栄によるブランド「ナカガミ(NAKAGAMI)」が、中目黒に初の旗艦店を1月23日にオープンする。広島を拠点に活動しており、今後は東京と2拠点でブランドを運営していく。
中神は1979年広島県出身で、バンタンデザイン研究所のパターン科を卒業後にパタンナーとして萩島商事(現:アイア)に入社。3年後に渡英し、語学留学中に「ピーター イェンセン(Peter Jensen)」でインターンシップを経験した。帰国後は、リクルートの営業職として2年間勤務。2007年から2010年までは「サカイ(sacai)」のパタンナーを務め、2013年春夏シーズンに広島を拠点とした自身のブランド「ウェイ(Wei)」を立ち上げた。ブランド運営のノウハウを蓄積した約6年目の2019年春夏シーズンに、新ブランドとして自身の名前を冠したナカガミをスタート。現在ウェイでは、香取慎吾とスタイリストの祐真朋樹がディレクションを手掛けるショップ「ヤンチェ_オンテンバール(JANTJE_ONTEMBAAR)」とのコラボレーションアイテムのみを展開しており、ナカガミでコレクションを製作している。
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年を重ねたことで1着の服を長く大切に着るようになったという中神自身の体験をもとにナカガミでは、メンテナンスをしながら経年変化を楽しめる服を展開。シグネチャーアイテムのプリーツスカートにはラバープリントが施されており、着用することでプリントがひび割れし、徐々に雰囲気が変化していくという。最新の2021年春夏コレクションでは、「PROTECT ME from the Big Brother」をテーマに掲げ、「AIによって管理される社会がくるのではないか」という恐怖心をカラーナンバーやバーコードなどのモチーフを用いてポップに表現した。価格帯はニットが2万9000〜3万9000円、シャツが3万2000〜4万2000円、ワンピースが3万5000〜4万5000円、カットソーが1万2000〜1万9000円、スカートが3万〜3万1000円。中が三(ナカガミ)を表現したモチーフとして、ほとんどのアイテムには「三」の文字を四角で囲ったデザインがあしらわれている。
2021年春夏コレクション
初の直営店は、中目黒駅から徒歩約6分の目黒川付近に位置するビルの1階に入居。店舗デザインは中神と同郷だという谷尻誠と吉田愛が率いるサポーズデザインオフィス(SUPPOSE DESIGN OFFICE)が手掛け、「外と中の境界線を曖昧にする」というテーマで設計された。ビルの壁一面をなくした開放的な空間に、ガラスで囲った幅7m奥行き3mのショップスペースを展開。コレクションをフルラインナップで揃え、オープン時は2021年春夏コレクションのアイテムを中心に取り扱う。今後はセレクトしたバッグやシューズ、アクセサリーなどの販売も予定している。また、広島を拠点にしていたためスタイリストへのリースなど発信面で不便に感じることがあったことから、ショップスペースの裏にプレスルームを併設。将来的には店員と顧客が談笑できるようベンチを設置するなど、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みながらリラックスして過ごせる空間作りを目指すという。
■NAKAGAMI FLAGSHIP STORE
オープン日:2021年1月23日(土)
住所: 東京都目黒区上目黒1-10-15
営業時間:12:00〜20:00
問い合わせ:03-6455-3144
Instagram:@nakagami_official
公式サイト
NAKAGAMI FLAGSHIP STORE
Image by: FASHIONSNAP
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