伊勢丹新宿本店の初売りが、1月2日の今日スタートした。同日から開催したクリアランスセールは、3密回避の観点から、通常2週間前後の会期を1月31日まで拡大し、来店客の分散化を図る。通常のオープン時間である午前10時から20分早め、9時40分に営業を開始した。
新宿エリアの百貨店・商業施設では新宿高島屋や新宿マルイ、新宿ルミネなどが1月2日に初売りを開始。周辺施設と日程を合わせることで買い回りの期待ができるため、伊勢丹新宿本店では昨年から初売りの日程を3日から2日に変更している。
ADVERTISING
今年は、例年初売りで販売する福袋の多くを公式オンラインストアで展開。昨年10月末から事前予約制で販売しており、店頭で福袋を用意するブランドはごくわずかだという。公式オンラインストアでは1月1日からクリアランスセールを実施しているほか、「リ・スタイル(Re-Style)」など一部フロアは12月から冬物のセールをオンラインで行うなど独自のスケジュールで展開している。
開店前は本館とメンズ館合わせて約500人が列を作り、昨年の約1万1600人の行列に比べ1割に満たなかった。同社の広報担当者は「クリアランスセールを目当てに来店した方は、ECサイトで取り扱っていない商品を買い求める人が多いのでは」と話した。入場制限などは特に行っていないが、通常の営業時と同様に新型コロナウイルス感染症対策を徹底。来店客に対して赤外線サーモグラフィーカメラによる検温を実施しているほか、マスクの着用や手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保などを呼びかけている。
本館に朝6時40分から並んでいたという50代女性は「パジャマやタオルを購入する予定。ブランドではワコールとツモリチサトを見たい」とコメント。8時頃からメンズ館の入店待ちをしていた40代の男性は「地下1階のドレスシューズ売り場をチェックする予定。ジョンロブやクリスチャン ルブタンの靴が気になる。靴は実際に試着しないと分からないので来店した」と話した。
開店直後の店内の様子は例年と比べ、来店客はまばらな状態だったが、本館1階で今日から12日まで開催しているイベント「ディオール カラー ファンタジア」には入場待ちの列ができており、婦人服は「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 Maison Margiela)」や「アンスリード(UN3D.)」「エンフォルド(ENFÖLD)」が盛況。メンズ館ではメンズ館では2階=メンズクリエーターズに出店している「ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)」をはじめ「マルニ(MARNI)」「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」が比較的混雑しており、「サカイ(sacai)」は試着の列ができるなどウィメンズとメンズともに人気が集中していた。
開店前の伊勢丹新宿店本館入口
Image by: FASHIONSNAP
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境