9. シトウレイ スタイルブック「Style on the Street From Tokyo and Beyond」
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F:こちらの本は、ストリートフォトグラファーのシトウレイさんが10月に発売した初のスタイルブックですね。
犬山:もともとレイさんの写真のファンだったんです。「フルーツ(FRUiTS)」や「フィガロジャポン(madame FIGARO japon)」でよく拝見していて、特に仙台に住んでいた頃はレイさんの写真で東京の最先端のファッションを知ることが多かったですね。
F:書籍は2008年から約12年撮りためたストリートスナップの集大成だそうです。収録されたスナップの中で一番好きなスタイリングはどれですか?
犬山:本当に良い写真ばかりですし、ご本人からも掲載しているスナップのどこが良いのか沢山レクチャーしていただいたので、うーん、難しいですね...。強いていうならこのピンクのセットアップのスナップですかね。かなり大きめのシルエットのピンクのセットアップと焼けた肌のコントラストが絶妙で、ガーリーな雰囲気のブラトップとバランスが取れていると思います。肌見せしているけど全体的にモードだからヘルシーで素敵です。

F:シトウさんとは公私共に交流が深いそうですね。
犬山:初めてお会いしたのは7年ほど前で、2人でお茶をしたりするようになったのはここ3年くらいです。ファッションの悩みも聞いてもらっています。この間は「買った服がなんだか似合わないんですよね」と相談したら、「コーディネート次第で絶対大丈夫、似合わない服はない!」と熱いメッセージをくれました。あとは「なんで日本は乳首が浮いた服装がダメなのか」とか(笑)。
F:(笑)。犬山さんはシトウさんのどんなところに魅力を感じていますか?
犬山:ファッションに対するピュアな姿勢を尊敬しています。どんなに若い人に対してもリスペクトを持っていて、絶対に上から目線な言い方はしない。スナップの着こなしについてのコメントも、トレンドかどうかだけではなくて組み合わせの妙について具体的に説明したり、着る人のパーソナリティの魅力まで考え抜いている気がするんです。レイさんがよく口にする「何を着るかじゃなくてどう着るか」という言葉が大好きで、私も心に留めています。
F:犬山さんのnoteでは以前、シトウさんとの往復書簡と題した連載をされていましたね。その内容もほとんどがファッションについてでした。
犬山:私がファッションに対して感じていたもやもやしていたことが、レイさんとのやりとりで上手く言語化できるようになるんですよ。また2人とも時間ができたら復活させたいですね。
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