カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCサンディエゴ)およびMITリンカーン研究所の研究者チームは、指に装着するウェアラブルデバイス「Ouraリング」が新型コロナやインフルエンザの予兆を予測できるかどうかを研究してきた。
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「TemPredict」と呼ばれる同プロジェクトでは、6万5000人以上の被験者が参加し、データの収集および分析とアルゴリズムの開発が進めらている。
このほど、同プロジェクトによる最初の研究結果が発表され、Ouraリングが発症予測に利用できる可能性が示された。
継続モニタリングで平熱や発熱を記録
無症状患者が感染拡大を広げていて感染から発症までの期間が長い新型コロナ。早期に発症予測ができれば、感染拡大防止に大きく寄与するだろう。
感染者には、自覚がなくてもなんらかの症状を有する可能性があるとされていて、その検出にOuraリングの利用が検討されているわけだ。
Ouraリングでは、体温、心拍数、呼吸数及び活動量といったデータが収集される。とりわけ体温のデータが発症予測に重要で、Ouraリングでは1日を通して継続的にデータが収集できるため、平熱や発熱を正確に記録できる可能性があるという。
早期警告システムの開発も計画
研究では、新型コロナに感染したOuraリングの所有者からデータを収集。発症の兆候があったかどうかを見た。体温の追跡データを分析したところ、症状を報告していない被験者にも発熱の兆候が見られたという。
またTemPredictでは、早期警告システムの開発も視野に入れており、個人情報が取り除かれたうえでテータが共有できる仕組みを導入する計画だ。
今回の公表された研究は、被験者50人のデータによるもので、まだ概念実証の域を出ないもの。研究の継続により発症予測の有効性が実証されれば、マスクのようにOuraリングの装着が必須になるかもしれない。
参照元:A smart ring shows it’s possible to detect fever before you feel it/ News Wise
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