吉田圭佑が手掛ける「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」が、2021年春夏コレクションのショーを開催した。会場は新荒川大橋下の河川敷。「EMOTIONAL LANDSCAPES」をテーマに全20ルックを披露した。
約1年半ぶりのショーとなった今回は、死から生を見つめることをテーマにした2020-21年秋冬コレクションの続きとして「生きていくための情熱、エモーショナルな気持ち」をテーマに製作。コレクションを製作する際はいつも少し先の未来のことを想像しながらデザインしているという吉田だが、今回は「自分の中でエモーショナルな気持ちになる場所でショーがしたい」という思いから製作を始めた。
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普段からコレクションを製作する際に、追い込まれると歩き回ってデザインをすることが多いという吉田。今回の会場は自宅の隣町で、歩きながらデザインをした際の終着点が今回ショーを披露した土手になることが多かったという。会場を選んだ理由については「自身の苦しみを受け入れてくれる場所で、ファッションに対してエモーショナルな気持ちになりたい時に来ている場所だからこそ、ここでショーをやりたかった」としている。
コレクションは、大量の裂け目を入れたパンツやショルダー部分に切れ目を施したミニドレス、複数のリボンをあしらったブラウス、フリンジ付きのロングジレ、古着のTシャツを再構築したドレスやジャケットなどで構成。2018年秋冬シーズン以降ブランドの代表的なアイテムとなっているトレンチコートは、オレンジとブラックのタイダイ柄で登場した。
ショーを終えた吉田は「1年半ぶりのショーは緊張した。遠くまで足を運んでもらった来場者の人には、せっかくなので自分の地元・バックボーンを知ってもらうことも含めて、赤羽駅周辺で飲んで帰ってもらったら嬉しい」と笑いを誘った。「ファーストシーズンからやってきたことを振り返りながらも、次を見据えたような表現をしたいシーズンだった。ショーの力強さを再認識したため、ファッションをやる以上は今後もショーはやっていきたい」と続けた。
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