ファーストリテイリングが、連結子会社のJブランド・ホールディングスが展開するデニムブランド「ジェイブランド(J Brand)」の小売店での卸販売を終了し、グループの店舗における直接販売に集約すると発表した。
ファーストリテイリングは、デニム商品の強化や米国での認知拡大を狙い、2012年にJブランド・ホールディングスの株式の80.1%を取得。ジェイブランドは現在、米国を中心に世界20ヵ国以上の百貨店やセレクトショップに卸しているが、2021年夏コレクションからはグループ傘下の店舗での直接販売のみとなる。なお、ジェイブランドに携わる人員については必要に応じて見直すという。
ADVERTISING
グループの会長兼社長 柳井正氏の長男で、グループ上席執行役員とジェイブランド会長を務める柳井一海氏は「市場環境は厳しさを増していますが、今回の戦略的転換によって、ジェイブランドは再び活力にあふれるブランドの姿を取り戻します。デニム市場でさらに成長するには、業務の効率化、流通の合理化、そしてエンドカスタマーを重視する必要があり、グループが大切にするLifeWearのコンセプトは、ジェイブランドの商品づくりでこれまで以上に重要になります」とコメントしている。
ファーストリテイリングの2020年8月期(2019年9月1日〜2020年8月31日)の連結業績では、ジェイブランドを含むグローバルブランド事業の売上収益が1096億円(前年同期比26.9%減)、営業損益が127億円の赤字(前年同期は36億円の黒字)と大幅に減収減益。主な理由の一つとしてジェイブランド事業の赤字が継続したことをあげていた。
■ジェイブランド:公式サイト
ADVERTISING
RELATED ARTICLE
関連記事
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境