毛利憲司 代表取締役社長執行役員(2020年3月撮影)
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【2020年11月27日追加】レナウンが、11月27日付で東京地裁による破産手続き開始決定を受けたことを発表。負債総額は約93億6000万円を見込んでおり、今後変動する可能性があるという。
同社は近年の業績低迷や、親会社のグループ企業から売掛金53億円の回収ができなかったこと、新型コロナウイルスの影響で店舗売上が減少したことなどから資金繰りに行き詰まり、今年5月15日に民事再生法適用を申請。スポンサーの選定に難航していたことから、8月17日までとしていた再生計画案の提出期限を、2021年2月17日まで延長していた。延長後も再建に向けてスポンサーを選定していたが、早期に破産手続きをした方が納税の負担が軽く、債権者に有利になることから期限前に断念することを決めたという。
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同社では民事再生手続の決定後、レナウンの直営工場を運営していたダーバン宮崎ソーイングや、婦人服の製品製造や外注加工などを手掛けていた下請けのローゼが連鎖倒産。また、完全子会社のレナウンインクスは全株式をストッキングやタイツを展開するアツギに譲渡した。このほか、オンラインストア事業や「アクアスキュータム(Aquascutum)」「ダーバン(D'URBAN)」「スタジオバイダーバン(STUDIO by D'URBAN)」「シンプルライフ(SIMPLE LIFE)」「エレメントオブシンプルライフ(element of SIMPLE LIFE)」の5ブランドの事業は、アパレル事業などを展開している小泉グループの事業会社へ既に譲渡している。事業譲渡の対象外となったブランドの約10店舗の閉鎖は10月30日までに完了していた。
なお、レナウンの公式サイトはアクセスが集中しサーバーがダウンしており、閲覧できない状態となっている。
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