Image by: FASHIONSNAP
デザイナー土居哲也が手掛ける「リコール(Re:quaL≡)」が10月17日、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2021 S/S」で2021年春夏コレクションのショーを開催した。会場は渋谷ヒカリエのホールAで、中央に一段高くしたステージを設置。全26ルックを披露した。
リコールは文化ファッション大学院大学(BFGU)やここのがっこう、meを卒業した土居が友人と立ち上げたブランドで、2016年にデビューした。昨年4月に「第34回イエール国際モードフェスティバル」に出品しファッション部門のファイナリストに選ばれ、審査員特別賞を受賞。パリで初となるショーを開催した。昨年10月には「TOKYO FASHION AWARD」の第6回受賞デザイナーに選出された。今年3月には「Rakuten Fashion Week TOKYO 2020 A/W」に初参加ブランドとしてショーを行う予定だったが、新型コロナウイルスで中止になったため、今回が初の参加となる。
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今シーズンは「Retrace」をテーマに掲げ、性別や時代、国籍、文化、風習、身体構造、経年変化といった装いにまつわる言語を再解釈した。ショーでは複数のジャケットを組み合わせたアウターや、大量のラガーシャツをドッキングしたドレス、様々なカラーのTシャツを重ねたトップスなど、全体的にボリュームのあるルックが目立った。土居は「イエール国際モードフェスティバルでヨーロッパの若手を見ていく中で、最も自分が表現したいものはオートクチュールだと感じた」とし、男性のためのオートクチュールを制作したという。
また、2020-21年秋冬コレクションで発表したウェアを再構築したルックも登場し、「すでにある物を再びなぞる(retrace)」ことを試みた。ショー後半では映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のテーマ曲が流れ、カラフルで遊び心のあるスタイリングが登場した。目を引いたのは子どものモデルによる衣装チェンジで、ステージ上でキャンパスノートのようなピースを持ったモデルが音楽に合わせてピースを解体。ピースはシャツへと変身し、モデルはその場で着替えた。
ショーを終えた土居は「東コレはここ10年の夢だったので、参加できて胸がいっぱい。今後も自分で時間をかけてデザインしたものを再構築していきたい」と話している。
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