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ファーストリテイリングが、2020年8月期(2019年9月1日〜2020年8月31日)の連結業績を発表した。売上収益は2兆88億4600万円(前年同期比12.3%減)、営業利益は1493億4700万円(同42%減)、当期利益は903億9800万円(同49.2%減)と減収減益だった。
同社は業績不振について、新型コロナウイルス感染拡大に伴う店舗の臨時休業で、売上が大幅に減少したことを理由に挙げている。国内ユニクロ事業では、売上収益が8068億円(前年同期比7.6%減)、営業利益は1046億円(同2.2%増)と減収増益となり、既存店売上高は前年同期比6.8%減となった。新型コロナウイルスの影響や、暖冬の影響を受けて防寒衣料の販売に苦戦した。なお、店舗の臨時休業は痛手となったが、営業を再開した第4四半期の既存店売上高は在宅勤務の需要にマッチした商品やエアリズムマスクの販売が好調で、前年同期比20.2%増と増収に転じた。EC売上高は前年同期比29.3%増と堅調に推移し、デジタル広告やテレビCMでのオンラインストアへの誘導の強化や、アプリ会員特別限定価格を開始したことで、新規顧客が大幅に増加したという。
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海外ユニクロ事業は、売上収益は8439億円(前年同期比17.7%減)、営業利益は502億円(同63.8%減)と減収減益となった。新型コロナウイルスの影響で各国の店舗が臨時休業となったことが理由だという。Eコマース事業は順調で、約2割の増収だった。
ジーユー事業は、売上収益は2460億円(前年同期比3.1%増)、営業利益は218億円(同22.5%減)と増収減益。店舗休業のダメージは受けたものの、マストレンドを捉えた商品や在宅需要にマッチした商品の販売が堅調で、通期のEコマース売上高は、人気商品の欠品率の改善や情報発信の強化により、前期比約6割増収した。
グローバルブランド事業については、売上収益は1096億円(前年同期比26.9%減)、営業損益は127億円の赤字(前年同期は36億円の黒字)と大幅な減収減益だった。欧米で新型コロナウイルスの影響が大きかったことから、コントワー・デ・コトニエ事業やプリンセス タム・タム事業の赤字が継続したほか、セオリー事業が赤字に転じた。
2021年8月期の連結業績は、売上収益は2兆2000億円(前年同期比9.5%増)、営業利益は2450億円(同64%増)を予想している。
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