「4℃」公式サイトより
ヨンドシーホールディングスが2021年2月期第2四半期の連結業績を発表した。「4℃」などを展開する主力のジュエリー事業の売上高は前年同期比32.6%減の85億3400万円、営業利益は62.2%減の6億8600万円に沈んだ。一方で、アパレル事業の売上高は2.1%増の94億4500万円、営業利益は15.8%増の5億6700万円の増収増益を達成。第1四半期に引き続き、アパレル事業がジュエリー事業の業績を上回った。
アパレル事業では、グループ企業のアージュが運営するデイリーファッション「パレット」が緊急事態宣言下でも営業を継続し、既存店の売上高が伸長。枚方ビオルネ店など新規出店も計画通りに進み増収に貢献し、売上高と営業利益がともに過去最高を記録した。加えて、アパレルやバッグのOEM事業を手がけるアスティグループは、海外生産拠点におけるサプライチェーンの維持や経費削減に注力したことで増益につながったという。
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ジュエリー事業は消費増税により消費マインドの低迷が続く中、新型コロナウイルス感染拡大防止による休業および時間短縮営業が追い打ちをかけた。緊急事態宣言解除後の店舗売上は回復を見せたが、ジュエリー需要が高まる6月も店舗売上が前年同月比を下回るなど、業績が悪化した。ECは好調で、4月から8月までのオンライン売上高は前年同月比で2桁増で推移し、5月には90.5%増を記録。3月から8月まで6ヶ月間のEC事業の売上高は前年同期比34.8%増の8億9000万円に着地した。
なお、ホールディングス全体の業績は、売上高が前年同期比18%減の179億8000万円、営業利益が52.5%減の10億4300万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が59.4%減の6億300万円の減収減益となった。しかし、中期の実績が7月に発表した業績予想を上回ったことに好感し、ヨンドシーホールディングスの10月12日の株価は14時20分時点で前日終値1734円から114円(6.57%)高い1848円まで上昇している。
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