メンズブランド「リンシュウ(RYNSHU)」を手掛けるデザイナー山地正倫周が10月12日、29年ぶりに東京でショーを開催し、2021年春夏コレクションを発表した。1991年以来、長年にわたりパリで新作を発表してきたが、今シーズンは「Rakuten Fashion Week TOKYO」に初参加。八芳園を会場に、男女のモデルを起用して全40ルックを披露した。
リンシュウは「マージ マサトモ(MA-JI MASATOMO)として1986年にデビュー。1992年に「マサトモ(MASATOMO)、2010年に現ブランド名に改称した。リンシュウは毎年パリのメンズファッションウィークで新作を発表してきたが、新型コロナウイルスの影響でパリのファッションウィークがデジタル版に変更。これを受けて「ランウェイでやることに意味がある。実際に目で見て欲しい」という思いから、東京でショーを開催することを決めたという。
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「リンシュウ」として10周年を迎えた今年に発売した香水「RYNSHU 1217」を会場内に漂わせ、ブランドの世界観を演出。開け放った扉の先にある日本庭園を背景に、ショーがスタートした。
今シーズンは、本質的な「服を纏うことを極める」をテーマに設定。日本人デザイナーとしての原点に立ち戻り、ブランドのスタイルを魅せることに注力したという。リンシュウらしいセンシュアルでジェンダーレスなルックで構成し、シンプルなセットアップから、コード刺繍やブラックスワロフスキーといった技巧を凝らしたアイテムまで、ブラックをベースにバリエーションを展開。パイソン柄のジャカードのセットアップはイエローやサーモンピンクにラメが混ざり、色鮮やかさが映えた。
フィナーレでは、モデル全員がマスクを着用して登場。ウィズコロナ時代のニューノーマルのスタートとして生まれたというオリジナルキャラクター「MAJI君」をプリントした。
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