Image by: Chloé
「クロエ(Chloé)」が10月1日、クリエイティブ・ディレクターのナターシャ・ラムゼイ=レヴィ(Natacha Ramsay-Levi)が手掛ける2021年春夏コレクションをパリファッションウィークで発表した。
2021年春夏コレクションはフィジカルショー形式で発表され、同時に世界に向けてオンラインで生配信された。会場となったパレ・ド・トーキョーでは、2021年春夏の新作コレクションを身に纏ったモデルたちがパリの街角を自由に行き来する映像がリアルタイムでスクリーンに映し出された。モデルたちはパリの街中からパレ・ド・トーキョーの階段へと一人ずつ集まり、フィナーレでは同会場のランウェイをウォーキングするという、デジタル映像とフィジカルが融合した演出となった。
Image by: Chloé
今シーズンのコレクションタイトルは「A SEASON IN HOPE」。目を引くTシャツやニット、ベルトにあしらわれた大胆なアートワークは、女性ならではの視点で世界情勢をシルクスクリーンアートに映し出したアメリカ人アーティスト コリータ・ケント(Corita Kent)による作品だ。褪せたネオンやブリーチニュートラル、暖かみのあるミネラルカラーを基調に、コリータの作品がプリントやニット、 織りといった手法を用いて、ウェアやアクセサリーのシルエットや表面を彩った。同氏の作品とクロエの数々のシンボルを融合させ、反抗的なフェミニニティの精神を表現したという。
クロエのオプティミスティックでインディペンデントな女性像は今季も顕在。繊細なヴァランシエンヌレースを施したプリーツクレープドレスやキャミソール、アール・ヌーヴォーのフラワーアップリケをあしらったコットンチュニックなどが軽やかなシルエットを作り出す。それらにスタイリングされた、ロングブレザーやキャンプシャツ、ストーンウォッシュ加工されたギャバジン素材のタックショーツといったボーイッシュなアイテムがエアリーなシルエットを引き締め、 クロエのタイムレスなアティテュードを再解釈した。
Image by: Chloé
アクセサリーでは、真鍮を彫刻的に仕上げたハードウェア「Chloé Kiss」が新たに登場し、ホーボーやクラッチバッグ、ベルト、ジュエリーなどに様々なサイズであしらわれた。このほか、スムースカーフレザーの筒型バッグ「HAILEY」は馬具を思わせるゴールドのフレームとサイドのドローストリングがあしらわれ、クラシックな「DARIA」バッグや新作のサングラスポーチには、コリータ・ケントのワードアートがプリントされた。なお、2021年春夏コレクションの売上の一部は、コリータ・ケントのレガシーの保管活動を行うNPO団体CORITA ART CENTERに寄付されるという。
Image by: Chloé
Image by: Chloé
【全ルック】「クロエ」2021年春夏コレクション
■クロエ:公式サイト
RELATED ARTICLE
関連記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境