アマゾンの最先端スーパー「アマゾンフレッシュ」が米国にオープン、店内をレポート
オープン直前のアマゾン・フレッシュ。グランドオープニングセールとしてロテサリーチキンは4.97ドル、バナナ1本15セント、フランスパンを89セント、ピザスライスを1.79ドルにして訴求していた。
オープン直前のアマゾン・フレッシュ。グランドオープニングセールとしてロテサリーチキンは4.97ドル、バナナ1本15セント、フランスパンを89セント、ピザスライスを1.79ドルにして訴求していた。
アマゾンの最先端スーパー「アマゾンフレッシュ」が米国にオープン、店内をレポート
オープン直前のアマゾン・フレッシュ。グランドオープニングセールとしてロテサリーチキンは4.97ドル、バナナ1本15セント、フランスパンを89セント、ピザスライスを1.79ドルにして訴求していた。
■ネット通販最大手のアマゾンは17日、ロサンゼルス郊外ウッドランドヒルズにスーパーマーケット「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」を一般にオープンした。
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アマゾン・フレッシュ・ウッドランドヒルズ店は今年4月から営業を開始していたもののネットスーパー専用のダークストアとして宅配サービスのみで稼働していた。先月27日から招待状をもつ一般顧客のみに公開していた。
アマゾン・フレッシュ・ウッドランドヒルズ店(6245 Topanga Canyon Blvd Woodland Hills, CA 91367)はシティバンクやオフィスデポ、AT&Tストアが入居する、道路沿いのネイバーフッド型ショッピングセンター内にある。
アマゾンが開発した33,000平方フィート(920坪)のスーパーの営業時間は午前7時~午後10時。
アマゾンフレッシュの品揃えは一般的な食品スーパーに、アマゾン傘下のホールフーズ・マーケットのプライベートブランド「365」やアマゾンのプライベートブランドも扱っている。また生鮮品では精肉・シーフード・コーナーで対面販売を取り入れている。
アマゾン・フレッシュは建物の左から入る、右回りのレイアウトとなっている。エントランスから左にフラワー、青果コーナーと並んでおり、入り口から真正面の奥には精肉・シーフードの対面販売となっている。
レイアウトの中央となる部分には典型的なスーパーマーケットが採用する、加工食品や冷凍食品などの什器を縦型に配置するグリッド・デザイン仕様となっている。
精肉コーナーの隣には乳製品のリーチインが配列され、ホールフーズ・マーケットにはないオーガニック以外の安価なミルクや卵等を販売しているのだ。
さらに入り口から対角線上の奥にある売り場は、惣菜コーナーとなっており、ピザやサンドイッチ、寿司などを扱っている。残念ながらコロナ禍により惣菜コーナー前にあるホットデリは中止している。
デリの隣にはベーカリーとなっており基本的なスーパーの配列を維持している。
しかし最も異なるのは入り口から右奥にあるシームレスなオムニチャネル化を実現する受付カウンター「カスタマー・サービス返品&受け取り(Customer Service Returns & Pickup)」とアマゾン・ロッカーだ。
アマゾンのサイトで注文した書籍やCD、オモチャなどを窓口やロッカーで受け取れることで、スーパーで食品を購入するついでに注文品ピックアップもできるのだ。
このカスタマーサービスでは返品コーナーも兼ねており、返品ではダンボールに梱包されていなくても受付カウンターで梱包してもらえる。
カスタマーサービスの左には「ベスト・オブ・アマゾン(Best of Amazon)」のコーナーがあり、キンドル・ペーパーホワイトやファイアーTVに周辺器具から、ノンフライヤーや電動圧力鍋インスタントポットやミキサー・ニンジャなどの人気の調理家電に便利な調理器具、それにレシピ本まで食にまつわる4スター商品が並んでいる。
その手前にはスマートスピーカーのエコーが並ぶアマゾン製品をデモンストレーションテーブルがある。レジはフルサービスとなっており1~8台は通常のレジだが、9~14台目はアイテム数が少ないエクスプレス用となっている。
また売り場の4ヶ所にキオスク端末としてスマート・スピーカーの「アマゾン・エコー・ショー(Alexa Echo Show)」を設置。顧客が売り場を探す時に音声でアレクサに尋ねることが可能となっているのだ。
またプライスタグのすべてはデジタルタグとなっており瞬時に価格を変えられる仕様だ。このデジタルタグには商品価格の他に5つ星評価も入っているのもアマゾンらしい。
アマゾンフレッシュはグランドオープニングセールとしてロテサリーチキンは4.97ドル、バナナ1本15セント、フランスパンを89セント、ピザスライスを1.79ドルにして訴求していた。
アマゾンフレッシュの売り場はスーパーマーケットとしてまだこなれていない荒削りなところもあるが次第にキャッチアップして驚異的な存在になるだろう。
今日もアマゾンフレッシュの店内画像を一部ピックアップしてアップロードしていく。
アマゾン・フレッシュの入り口から店内を動画撮影。左の青果コーナーから正面奥には精肉コーナーが見え、右の手前にはダッシュカート専用の通路「アマゾン・ダッシュカート・レーン(Amazon Dash Cart Lane)」にレジが見える。右奥の壁はオレンジ色のカスタマー・サービスだ。
ローカルのKTLAニュースにはアマゾン・フレッシュのグランドオープニングの様子が映っている。映像では(00:37)辺りで両手を上げ’、This is MY store”と叫びながら入店する怪しげなアジア人が見える(笑)。この直後、怪しいアジア人はアマゾン・ダッシュカートに飛びついていた。
2020年9月18日 - 【Amazon Fresh】、アマゾン新スーパーの最先端ハイテクカートで買い物したら凄かった!
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾンの世界最新・最先端のスーパー、アマゾン・フレッシュは通常のスーパーよりもアナログなところがあります。それはスタッフ。びっくりするぐらいスタッフが多いのです。グランドオープニングということもありますが200名はいたのではと思います。なぜかというとアマゾンフレッシュの売り場はネットスーパーの倉庫でもあるため、ピッカー係のスタッフがそこいらじゅうでピッキングしているのです。ただし接客が行き届き愛想もよいため、彼らと目があうたびに後藤は「グッドモーニング」と何度いったか...スタッフが多すぎることで即座にお払い箱になるのはアレクサです。店内BGMがあることで、お客からの質問に答えるために置かれたアマゾン・エコー・ショーはあまり役に立ちません。というか買い物の邪魔になるほどウヨウヨしている(働いている)スタッフに直接聞いたほうが100倍速い(笑)。アマゾンフレッシュは流通業界の人間にいろんな課題を突きつけているとも言えますね。
見方を変えればアマゾンフレッシュはネットスーパーの売上が高い、もしくは今後はさらに増大することをデザインされた食品スーパーといえます。
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