パブリックドメインの美術作品をオリジナル作品に昇華するアーティスト「エートゥージー(A2Z™)」が、初個展「AtoZ MUSEUM® by A2Z™」を渋谷パルコの「OIL by 美術手帖」内ギャラリースペースで開催している。入場無料で、会期は9月21まで。
エートゥージーは、匿名で東京を拠点に活動。2019年から、既に認知されている世の中の日用品や身の回りにあるものを再定義し、新たな作品として世の中に提示するプロジェクト「AtoZ MUSEUM®」を開始した。
ADVERTISING
プロジェクト第1弾にあたる同展では、2018年に著作権が消滅したシカゴ美術館所蔵の絵画を改変した作品を展示。パブリックドメインとなったフィンセント・ファン・ゴッホによる「自画像」やクロード・モネの「睡蓮」などに、UVプリントが施した作品が並ぶ。
展示会場の様子
同シリーズでは、オリジナル作品の制作年を「起源」としたAと、新たな作品として生まれ変わった年を「終焉」としたZがプリントされ、著作権が消滅し公有化してから、エートゥージーによって新しい作品として蘇った「絵画のゾンビ」になるまでが描かれている。
その他、会場内には同じくパブリックドメインとなった絵画作品を著しく抽象化させた作品も並び、中にはオリジナル作品の原型をとどめず溶解したようにも見える「The Resurrection」などが展示されている。
Image by: AtoZ MUSEUM® by A2ZTM
会場では「ボディソング(BODYSONG.)」とのコラボアイテムも発売。Tシャツやトレーナー、PVC素材のバッグを用意する他、ステッカーなどのオリジナルアイテムもラインナップする。
■AtoZ MUSEUM® by A2ZTM
会期:2020年9月10日(木)〜9月21日(月・祝)会期中無休
会場時間:11:00〜21:00
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ2階
電話番号:03-6868-3064
観覧料:無料
公式サイト
ADVERTISING
READ ALSO
あわせて読みたい
RANKING TOP 10
アクセスランキング
銀行やメディアとのもたれ合いが元凶? 鹿児島「山形屋」再生計画が苦境