■スーパーマーケット最大手チェーンのクローガーからセブンイレブンまで大手チェーンストアは、マリファナ成分を含むCBD(カンナビジオール)製品の流通を拡大させている。
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調査会社ニールセンによるとCBD製品の市場は今年、25億ドル(約2,600億円)を超えると見ているのだ。
なお大麻の茎や種子に含まれるCBDは、大麻のもう一つの成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)と作用が異なり、精神を活性化する作用はなく、ハイになるなど幻覚作用はない。
信頼のおけるリサーチはまだないもののCBDは不安や痛み、不眠、炎症、さらにはガンにまで効果があるなどとうたわれている。
CBDを取り扱う大手ではウォルグリーンやCVS、ライト・エイドのドラッグストアチェーンがCBD製品の取り扱いを始め、スーパーマーケットでは最大手となるクローガー17州に展開する約1,000店でもCBD製品を販売している。
アマゾン傘下となるホールフーズ・マーケットも4分の3となる359店(29州)でCBD製品を扱っているのだ。ディスカウンターのダラーゼネラルも7~20ドルの価格帯でCBD製品の販売網を1,100店にまで拡大しようとしている。
サプリメントを販売するチェーンのGNCやビタミンショップ、ティーンアパレルのアメリカン・イーグルやアバークロンビー&フィッチ、美容のアルタ・ビューティなどもCBDを含む外用薬を取り扱い始めており、コスメチェーンのセフォラやアルタでも30~60ドルの価格帯でオイルやローションなどの製品の販売を開始している。
チェーンストアが扱うCBDは外用薬なのだが、マットレスのオンライン販売で急成長しているキャスパーは、CBDを含んだ睡眠用グミの販売を始めた。
キャスパーが扱うCBDスリーピング・グミはプラス(PLUS)で、メラトニン1mgとCBD25mgを含んでおり14個入りで35ドルとなっている。
一方で食品スーパーの店内で営業するスターバックスのような店舗内店舗として高品質のCBDを販売するスーパーも現れた。
ミズーリ州カンサスシティにある食品スーパーのボールズ・プライスチョッパー(Ball's Price Chopper)は先月、CBDメーカーのアメリカン・シャーマン(American Sherman)と提携して店内に同社のCBD製品を扱うショップをオープンした。
スーパーマーケットの店舗内店舗となるアメリカン・シャーマンは700平方フィート(約20坪)。CBD製品が入ったガラスのショーケースのカウンターにスツールが備えられたショップに、ソファが置かれたウッドベースのリラックスした雰囲気のあるリビングルームスタイルの店舗となっている。
ショップでは専門のスタッフが常駐しアメリカン・シャーマンの高品位な国内産のクリームやオイルなどデモンストレーション販売する。
スーパーマーケットに来るお客を積極的に取り込むことでCBDローションなどの外用薬だけでなくCBD成分を含んだ炭酸水飲料も取り扱うのだ。
アメリカでは多くの州で合法化が進んでいるものの、大麻に対する抵抗感をもつ人も少なくない。CBD製品は多くのチェーンストアで気軽に購入できるようになってはいるが、正しく使いたいために専門スタッフによるコンサルテーションが必要なのだ。
スーパーなど大手チェーンストア内に展開するCBD専門ショップは今後、スターバックスのような大きな可能性を秘めた戦略となるだろう。
トップ画像:ミズーリ州カンサスシティにある食品スーパーのボールズ・プライスチョッパー(Ball's Price Chopper)は先月、CBDメーカーのアメリカン・シャーマン(American Sherman)と提携して店内に同社のCBD製品を扱うショップをオープンした。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本では有名な俳優さんが大麻で逮捕されたようです。彼もYouTubeにチャンネルをもつインフルエンサーであります。で、後藤が指摘しておいたように今後、こういったインフルエンサーの格付けビジネスは成長します。この記事を上げた直後にSNSのアカウントをスコアリングするソーシャルスコアアプリ「meeeeme(ミーム)」を提供する企業さんから連絡を頂きました。ただ後藤が指摘した格付けビジネスモデルはもっと信頼度を重きにおいたサブスクです。タレントや俳優、有名ユーチューバーのようなインフルエンサーからお金をいただきながらも薬物の抜き打ち検査を行い不定期で行い、普段の生活態度に探偵もつけるというもの(事前に本人からの了承を得ている)。で、ランク付けで保証するのです。無論、抜き打ち検査を行わせるインフルエンサーには強力に信用度の高いレーティングにする一方で保険もつけるというもの。保険とはインフルエンサーに案件を依頼する企業に対して、損害が生じた場合の保険です。
20年9月7日 - 【インフルエンサー】、デパートへの集客で提携!てんちむリスクにランク付けビジネス?
⇒したがってビッグビジネスが絡んでいるため徹底的にインフルエンサーを調べます。見方を変えれば、まっとうなインフルエンサーならお金を払ってでも(友人関係まで色々と調査されても)普段の身の潔白を晒したいとおもっているはず。コマーシャル等の案件を依頼する大手企業は大金を払ってでも企業イメージを損なわないピュアなインフルエンサーを採用したいとも思っています。同時に人に向けて格付けを行うのは人権問題も関わる側面もあるのであまり無茶な契約もしたくない。したがって第三者がそれを担保してあげるというビジネスモデルですね。レーティングはABCで最高位のA+++から、いつ捕まっても不思議ではない真っ黒なF(笑)という感じでしょうか。迷惑系ユーチューバーをFにしても意味はなく「捕まった俳優や女優は我々のレーティングでFになっていました」と発表できるぐらいリサーチ力が必要です。合法とはいえアメリカのスーパー内にできるCBDショップに行けば3ランクダウンになるとか...
Fランクのインフルエンサーが増える一方でアメリカではスーパー内にスターバックスばりにCBDショップが増えますね。
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