ノースウェスタン大学らの研究チームは、ゲームボーイからバッテリーを取り除くことに成功した。
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研究チームは、持続可能なゲームシステムを概念実証するうえで、史上最も人気を博したゲーム機の1つゲームボーイを選んだようだ。
「ENGAGE」と呼ばれるこのゲームシステムは、9月に開催予定のユビキタス/パーベイシブコンピューティング分野の国際会議「UbiComp 2020」にて発表予定となっている。
電力はユーザーの操作と太陽光から
研究チームは、任天堂ゲームボーイの筐体デザインからサイズ、カートリッジを入れて稼働するところまでを模倣してゲームシステムを制作。プロセッサまで再現した(動画で確認可能)。
ただし、エネルギー効率を高める必要があったため、ソフトウェアとハードウェアは根本から設計し直したとのこと。
ユーザーが操作ボタンを押すと、デバイスは電力へと変換される。併せてシャーシ前面に取り付けられた太陽光パネルからの電力を利用し、デバイスを動かすようだ。
ゲームのセーブが不要
また、システムの状態を不揮発性メモリに保存するためセーブが必要ない。もしスーパーマリオのジャンプ中に電源が落ちたとしても、再度電源を入れなおせば中断したところからゲームを再開できるという。
天候が悪くなければ、ある程度ボタン操作が必要なゲームを、10秒ごとに1秒未満の中断でプレイできる。この条件は、スーパーマリオでは都合が悪いが、チェスやソリティアなら許容範囲だ。
同システムはまだまだ実用の段階ではないものの、停電したときにゲームを楽しむことは可能だろう。さらなる技術の洗練が楽しみだ。
参照元:Battery-free Game Boy runs forever/ Northwestern Now
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