「ユニクロ」ロゴ
Image by: FASHIONSNAP
「ユニクロ(UNIQLO)」などを展開するファーストリテイリングが10月10日の今日、2019年8月期の連結業績(2018年9月1日〜2019年8月31日)を発表した。売上収益は2兆2905億4800万円(前期比7.5%増)、営業利益は2576億3600万円(同9.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は1625億7800万円(同5.0%増)で、2017年から3年連続で過去最高の業績を更新した。
海外ユニクロ事業の売上収益は1兆260億3200万円(同14.5%増)、営業利益は1389億400万円(同16.8%)と増収増益を達成。同事業の売上が1兆円を超えるのは初めて。地域別では特にグレーターチャイナでの売上収益が5025億6500万円(同14.3%増)、営業利益が890億円(同20.8%増)と好調を維持している。このほか、南アジア・オセアニア地区の売上収益と営業利益がともに同約20%増だったが、韓国では日本製品の不買運動の影響などにより減収減益となった。同社は海外出店に注力しており、2018年9月にオランダ、2019年4月にデンマーク、9月にはイタリアにそれぞれ初進出。今月はインド初の店舗がデリーにオープンし、各店舗ともに好調なスタートを切っているという。Eコマースの売上高は同約30%増加した。
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国内ユニクロ事業は、売上収益が8729億5700万円(同0.9%増)、営業利益は1024億円(同13.9%減)で増収減益。上期は暖冬による冬物商品の販売に苦戦したが、下期に「UT」を含むTシャツカテゴリー、「UVカットパーカ」「感動パンツ」といった夏物商品が好調だったことで売上を維持した。また、Eコマースの売上高は832億円(同32.0%増)と急成長。売上構成比では前年同期の7.3%から9.5%に上昇した。
ジーユー事業では、売上収益が2387億4100万円(同12.7%増)、営業利益が281億円(同139.2%増)と過去最高の業績を達成。マストレンドにフォーカスした商品構成を意識し、マーケティングを強化したことが功を奏した。特にオーバーサイズのスウェットやニット、Tシャツが数百万点を売り上げるヒットを記録。早期発注や素材の集約により原価率が改善し、値引率も低下したため、売上総利益が大幅に改善したという。
【ジーユーが今期出店した大型店舗】
・原宿にオンラインとオフラインをつなぐ次世代型店舗「GU STYLE STUDIO」オープン
・2年半ぶりに渋谷に出店、アバターで試着して買える初の店舗に
グローバルブランド事業においては、売上収益が1499億円(同2.9%減)、営業利益が36億円(前期は41億円の赤字)で減収増益。セオリー事業は増収増益で、プラステ事業は増収したものの、出店による経費増加で営業利益は前年並みだった。コントワー・デ・コトニエ事業やプリンセス タム・タム事業、J Brand事業は赤字が継続した。
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